JR宇和島駅6時4分発予土線に乗った。本日は、四万十川を歩く日。江川崎周辺だが詳細は車中で検討する。事前に略図で沈下橋を渡り歩くコースを想定したが、昨日宇和島駅で入手した資料では、各橋間に4km以上の距離があるようで、練り直す。江川崎駅の一つ先の半家駅から川沿いに歩き、沈下橋を渡りながら江川崎へ下るコースにした。
半家から四万十川を歩く 私が四万十川を知ったのは、20数年前に観た当地舞台のテレビドラマ”あつよしの夏”だったと思う。その後旅番組に度々登場し、清流、川魚漁、そして沈下橋を知り、是非訪ねたい、歩きたいと思いを募らせた。予土線は二度目で、宇和島城から高知城を訪ねた時(94.2.18)、車窓から四万十川を眺めた記憶がある。
予土線の一番電車は山間を走り愛媛から高知へ入る。途中、高校生が降りて行った。こんな時間の登校は朝練だろうか。支流広見川沿いになり、電車は江川崎駅の次は半家駅に停車し、降りた。山裾の駅から国道へ出て、畦道を四万十川縁へ近付き、清流を覗く。この辺りは岩もあり、やや急流である。上流、下流に沈下橋を探したが見える筈はない。やはり橋間には相当の距離があるようだ。
長生沈下橋を渡る 国道へ戻り、江川崎へ向け下り始める。車の通りは多く、側道を中学生達が自転車で通過して行った。川中に沈下橋が見え、渡ろうと急な階段を川へ降りると小型車が橋を渡っている(写真上)。欄干のない狭い橋なのに人も車も共用なのだ。橋を渡る。左手川岸には舟二艘が繋がれ、川魚漁用であろう。渡り終えた地はキャンプ場で水道を見付け、ペットボトルに水を汲む。帰宅後のウィスキー水割り用である。
ここで、国道へ戻るのを止め、対岸の集落内を下ることにする。旧道のようで、川に付かず離れずの静かな道。集落を過ぎ森の中を行くと、瀬音が激しい。木立の間に川面を見下したら(写真下)、僅かな落差があり急流を増しているようだ。再度の沈下橋を期待していたが現れず、地図から先程の橋は長生沈下橋と分かった。
江川崎駅を探す 右手の川向こうに家並みが見え始め、そして川は淀んでいる。確か四万十にはダムはなかった筈だが。前方に大きな橋が見え、坂を上がると西土佐大橋。袂のバス停ベンチで休憩し水を飲み、地図を確かめる。既に江川崎内で、橋を渡れば駅へ続く商店街のようで、リスタートし街中に駅を探す。左手に昔ながらの高い鉄橋が見えた。存外に江川崎駅は街外れも奥にあり、無人駅。
わが国最後の清流、憧れの四万十川を半家、沈下橋、旧道、江川崎へとベストルートを歩き、約1時間後の窪川行き迄、1人小さな待合室であった。 (2017/6/16 K.K. 1115/1200)
◇日時 2017/5/29 ◇天候 晴 ◇交通費当日分 15,650円 ◇資料 「四万十川観光イラストマップ 江川崎」◇歩行距離 17km 24,000歩
「通過時間等」宿泊先5:40-JR宇和島駅6:04-同半家駅7:20=長生沈下橋7:40=西土佐大橋8:35=JR江川崎駅10:50-同窪川駅13:09-同高知駅15:30-高知空港19:10-京急羽田空港駅20:40-三田線三田駅21:17-自宅20:05