九州出張の日程終了後の土曜日に開聞岳登山を計画。前日、麓の国民宿舎に泊まる。翌日の天候を心配しながら早めに寝る。目が覚めたら曇りで雨は降っていない。朝食前に海岸縁にある露天風呂を楽しむと開聞岳が見えた。奇麗なコニーデ型の独立蜂は黒色に見え異様でもある。前夜頼んでおいた昼食用のお握りと開聞町長発行の登山証明書を貰って出発。バス停には他に四人の登山者がいた。
登山開始 開聞中学前でバスを降りて歩き始める。すぐ山麓にあるふれあい公園で、目の前に開門岳が馨えている。舗装道路が終わり、二合目。頂上まで3.3kmの標識あり。樹林の中の溝のような道を登る。樹林はなんとなく南国っぽさを感じる。既に下りて来る若者のグループに会う。相当早い時間に登ったのだろう。緩やかな上りであるが、悪路ではない。左が開けて四合目。多分、湖は確認できないが池田湖側だろう。休憩中、一人の高年登山者が先に出発された。すぐ、高年の夫婦を追い越す。六合日からは石の多い道となり、七合目は岩だらけの道で、岩の上を慎重に足を進める。また左方に海岸線が見えた。右へ右へと進む螺旋上の道である。山が円錐形で尾根に当たるものがないからであろう。時々日が差したと思えばすぐ曇り、天候は良くない。雨にならないだけラッキーか。リックがどうも重い。荷物はいつもと同程度だが、朝風呂に使用した濡れタオル等が重いようだ。とんだ伏兵である。
円錐形を実感 八合目はまた樹林の中で湿った岩の多い道。注意したにも拘わらず、二度岩で膝をこすってしまった。急に潅木地帯となって、展望が開け、池田湖側。円錐形を真上から覗いた格好で、目がくらむ。狭くなった道を進むも、九合目がなかなか来ない。綱がある岩場を登ってやっと九合目。頂上が真上に見えるようになる。頭上に強風を感じ、頂上が近いことを知る。岩場を両手を使って登り、平になったと思ったら頂上(924m)。バス停から2時間10分、二合目から1時間50分、開聞岳は楽に登れると言われるが、思ったより時間を要し、また歩きにくい岩だらけの道が少なくない。
登頂 雲が多く展望は良くない。海側にうっすらと見えるのは種子島か。期待した屋久島の宮之浦岳は見えない。先の高年登山者が既に食事をしていた。記念写真を写して下山。ルートは上りと同じ道。すぐ枚聞(ヒラキキ)神社の奥宮御岳神社。無事下山とタマとその友達を含め、家族の健康を祈る。岩場をいつものように慎重に下りる。途中、上りに追い越した高年夫婦のご主人に会う。どうも奥さんは途中で登頂を断念したらしい。上りの登山者が多くなる。外人グループにも会う。開聞岳は、百名山にも選ばれ、人気の山なのであろう。先の高年登山者にまた抜かれる。元気のいいおじいさんに違いない。樹林の中の溝のような道となり、底の砂は火山灰のようだ。
無事下山 1時間35分を要して二合目到着。上りと僅か15分しか違わない。六合目頃まで特に慎重に下ったためであろうか。ふれあい公園の入口で再度開聞岳を振り仰ぎ、舗装道路を下る。ちょうど、登山口バス停のある開聞町役場付近で12時の時報がなった。これで、先付けで貰った登山証明書が有効となる。また、いつものように左膝内側を心配したが、今回は違和感もなく踏破できた。完治したのであればよいが。その後、枚聞神社に参拝し、指宿で砂風呂に入った。(95/3/18 131)
追 記 日本列島南端の百名山を実感した。標高924mだが、ほぼ0mから登るから簡単ではなかった。円錐形の山で、渦巻き状の登山道で、風景が海側から山側へと自然に変化した。前夜宿泊先から眺めたコニーデ型の山容が現在でも目に焼き付いている。薩摩富士であった。

