JR水郡線に乗り、常陸大子町を歩く

 JR東日本大人の休日俱楽部パス期間が到来して、乗り鉄先を検討した。全通している只見線乗車の前に、水戸へ出て水郡線に乗り、郡山から磐越西線で会津若松へとした。処が水郡線は連絡が悪く、常陸大子駅で2時間待ちとなった。初めての地で彷徨すれば、なんとかなろう。水郡線乗り切りは2度目だ(18.6.26)が、前回は郡山からであった。大人の休日俱楽部パスは駅ネットのみの販売でパスワード忘れ困ったが、孫がスムーズに繋いでくれ購入出来た。

 水戸から常陸大子へ 上野駅で乗った特急は、ノンストップで水戸駅に着き、約1時間。水郡線下りの常陸大子行きに乗り換え、3両列車は水戸城濠跡土手の底地を通って郊外へ出た。袋田の滝(07.5.3)や黄門様の西山荘(10.6.27)を訪ねた時は、途中の駅を往復したが大分前である。
 車窓から見える水田は黄色に染まっているが、水戸手前よりは薄く、稲刈り風景は見当たらない。倒れている稲も見える。ニックネーム奥久慈清流ラインだが、久慈川が見え出したのは大分走ってからで、私の記憶と違っていた。袋田駅を過ぎ、久慈川を右に眺めながら、約1時間30分で常陸大子駅に着いた。

 常陸大子町をうろつく 大きな駅で(写真上)、駅前通りの両側には商店街が連なっている。山間の小さな町と思っていたが奥久慈地域の中心街のよう。盆地だが周囲の山々は離れ狭くはない。観光案内所に寄り、情報収集。アユの簗場は数年前閉鎖され施設もないという。見学を期待していたのだが。中央通りを金町通りへ左折するとこちらも商店街。右手に古い木造建物があり、明治初期築の呉服店舗とある。坂を上がった先の寺院入口に芭蕉句碑が見付かった。“河上とこの川下や月の友”で(写真中)、当地の俳人が選句して建立したとある。確か江戸深川の小名木川で詠んだ句と思う。目の前が久慈川で(写真下)、谷川ではなく普通の広い河川が流れていた。駅前に戻り、まだ1時間あり、昼食。先ほど求めた地酒八溝を開けた。

 水郡線後半、磐越西線 常陸大子駅ホームに郡山行きが到着したが、当駅で4両から1両となった。席は確保できたが、ゆったりのんびり乗り鉄とはいかない。いつの間にか茨城から福島へと入っていた。左手には山村風景が見える。そして、磐城棚倉駅を通過し、城跡巡りに郡山から往復したのは昨年(22.6.23)。磐城守山駅を過ぎると郡山駅は近い。少し待って磐越西線に乗車。薄暮の中を進み、季節は秋だが、残暑が厳しいことに変わりはない。会津若松駅で夕食を求め、駅前ホテルに投宿。明日に備え、残り酒八溝を飲み干し、就寝。長い乗り鉄旅で疲れた。(2023/9/21 K.K.1524)

◇日時 2023/09/05 ◇天候 晴 ◇交通費 JR東日本大人の休日俱楽部パス ◇資料 「大子の商店街まちあるきマップ」 ◇歩行距離等 6,000歩 5Km 
「通過時間等」 自宅8:50-JR上野駅10:00-同水戸駅11:15-同常陸大子駅12:35=久慈川13:00=JR常陸大子駅14:38-同郡山駅17:15-同会津若松駅18:30=宿泊先18:40