太平洋に浮かぶ利島を眺め伊豆爪木崎を歩く

岬へ出ると眼前に大海原が広がり、ポツンと遠くに小さな島が浮かぶ。晴天下海は青く、波静かで、1人景色を楽しみながら海岸に切られた遊歩道を進む。海辺のハイキングは好きだ。青い空、広い海と開放感一杯、そして風景を遮る森や山もない。建造物も見当たらない。特に本日は、天気良し、眺め良し、そしてコース良しである。

 伊豆須崎から細間の段へ 本日は、JR東日本大人の休日パスで、伊豆下田に、爪木崎を訪ねた。東京駅9時発の特急踊子で下田駅に着いた時は、12時ちょっと前。3分後発のバスに間に合いコース起点須崎に降り、スタート。小さな湾に沿い、港に繋がれた魚船を見ながら行き、遊歩道入口を見付け、半島を覆う樹林帯に入る。上りの階段が断続し、歩幅が合わず少ししんどい。尾根へ出れば楽になろうとゆっくりと上がる。そして、上り切ったようで下りが混じり始め、林を抜けた。前方が開け、目の前に海が広がった(写真上)。伊豆七島が見えるのではと目を凝らすと尖った島があった。利島に違いない。往きの電車内でアナウンスがあった。大島は伊豆急線の大分手前で越し、次が利島、天候によっては新島や三宅島もと紹介された。デジカメを望遠一杯にしシャッターを切った。
海岸から密林地帯 遊歩道を下ると、細間の段という岩場。中間の地だが、暖かくジャケットを脱ぎザックへ入れ、通過。突き出した正面の小岬を避け歩道は海岸を離れ、直角に曲がると密林地帯。亜熱帯系の灌木で、ジャングルのよう。初めてハイカーと擦れ違い、爪木崎水仙まつりの会場が近いと思う。灌木ゾーンを過ぎまた海岸だが、灯台と大きな白い建物が見えた。岩場に切られた歩道となり小さな湾縁を辿る。花が咲き、大根の花のような花と黄色の花だが見たことのないもの。丘へ上がると人出があり、ゴールの爪木崎公園。水仙の花、アロエの花はあるが物足りない。昼食前に一回りと、高台にある昭和天皇歌碑前から下を見ると、咲き揃う水仙の花が見え、そちらがまつりの会場であった。
爪木崎水仙 見物者に付いて、水仙畑の間を巡る。高台から眺めた程は広くはない。それに近くで見るとそれ程揃ってはいない(写真下)。先日、水仙が目一杯咲き揃う爪木崎水仙まつりのポスターを都内駅で見掛けたが、小さくイメージとあった。ポスターの半分程度はと期待して来た。2,3度アングルを探しカメラに収め、会場内に設けられたプレハブ食堂で、昼食。好きなラーメンなどもあったが、折角だから鰯の寿司を注文する。伊豆下田の名物かもしれない。新鮮さは流石ご当地物である。
バスで下田駅に戻り、3時の特急に間に合い、海岸ハイキングには充たされた気分で帰途に就く。また、車窓から利島や大島が見えた。(2017/02/05 K.K. 1085/1100)

◇日時 2017/1/28 ◇天候 晴 ◇JR東日本大人の休日パス利用、バス代730円 ◇資料 下田観光協会外「伊豆下田水仙まつり」 ◇歩行距離 8km 12,000歩
「通過時間等」自宅7:50-JR巣鴨駅8:25-同東京駅9:00-伊豆急下田駅11:45=須崎バス停12:00=須崎遊歩道入口12:10=細間の段12:32=爪木崎公園(昼食)13:05/14:00-伊豆急下田駅15:04-JR東京駅17:50-三田線巣鴨駅18:36-自宅19:05