一週間以上空いてしまった。北陸、宮城・山形と遠出が2週続き土日は休みとしたからだが、疲れも取れ、近くに歩く先を探した。以前予定したが省略してしまった九段にある筑土神社を思い出した。それに手許の資料から、飯田橋駅に近い東京大神宮、そして筑土八幡宮を加えた。靖国神社はコース途中にある。歩き足りないなら、小石川後楽園もと欲張った。スタートは三田線神保町駅である。
千代田区筑土神社へ 神田神保町駅に降り九段へ向け靖国通りをスタート。直ぐ俎橋で、中学修学旅行の時、ガイドさんが橋名とその右奥が専修大学と案内してくれた。同大では友人が現在も私と同じ分野を講義しているし、今春から孫がお世話になり身近になった。右手に筑土神社がある筈と案内板で確かめ、ビルの谷間にそれらしい屋根を見付け、裏側の鉄製階段を上がるとびっくり。立派な社殿はあるがビルに組み込まれ境内はなく参道もビル内(写真上)。平将門を祀り武道の神様で、江戸城の鎮守であったという。軽く参拝し、参道を出た。
九段の靖国神社境内は広い。参道を進みながら、上京して間もない頃、母と母方の祖父を案内したことがあった。最近、島倉千代子の”東京だよお母さん”を聴く度に思い出す。はとバスだったろうか。正面に建つ大村益次郎像は記憶にあった。参道両側の銀杏並木の黄葉が美しい。正殿前で黙礼し、飯田橋へ。
東京大神宮を探す 道端の案内図に次の東京大神宮を見付け、住宅街の隘路を左右に行く。千代田区内は案内図がしっかりしているようだ。角川ビルを目印にし右折すると正面に大神宮はあった。伊勢神宮の東京遙拝殿で、東京のお伊勢様と呼ばれるという。日比谷にあったが関東大震災で当地に移転したとある。平日なのに参拝者が多く、列の後に並ぶ。縁結びの神様のようで、若い女性が多い。私は、孫達の成長とぽんずの成仏をお願いした。
神楽坂から築土八幡 飯田橋駅へ方向を採ると、牛込見附跡の大石垣に出会う。見附跡は江戸城の四方に遺るが当見附は初めて。カメラに収め、濠を渡って新宿区へ入り外濠通りから神楽坂へ。料亭街で現在もチラホラ残り、坂は軽子坂。奥が築土八幡の筈と、大久保通りを渡り御殿坂を上がると右手に社殿が見え、目指す筑土八幡宮であった。江戸名所図絵登載の古社だが、小さな神社。誰もいない境内に1人詣で、正面石段を降りた(写真下)。飯田橋駅が近いが、三田線春日駅へ出ようと水道橋方向へ歩き始める。前方に後楽園遊園地の高い遊技施設が見え始めたが、意外に距離がある。右手にある小石川後楽園には寄らずそのまま駅へ直行。一本通りが違い、やや疲れが出始めた頃春日駅入口に着いた。(2016/12/24 K.K. 1075/1100)
○日時 2016/12/8 ○天候 晴 ○交通費 シルバーパス ○資料 山川出版社「東京都の歴史散歩・中」1999年16頁 ○徒歩距離 8km 12,000歩
「通過時間等」自宅9:45-三田線神保町駅10:25=築土神社10:40=靖国神社11:00=東京大神宮11:20=牛込見付け跡11:35=筑土八幡宮11:50=三田線春日駅12:20-自宅12:50
故郷の読者歌人Sさんの専門誌掲載の短歌です。「女に似合ふ手仕事をもてと諭しくれし棟梁の父を誇らしく語る」同じく読者美容師のAさんを詠んだものです。