磐越東線を乗り切り、背戸峨廊口を往復

 JR東日本大人の休日パスを利用し、今回は磐越東線を乗り鉄して、江田駅で降り背戸峨廊へ寄ろうと思う。背戸峨廊は渓谷だが、大雨で崩れ通行止めであったが最近一部が解除されたと知った。磐越東線は過疎ダイヤで、郡山駅13時に出発し、いわき駅には17時前着予定。ゆうゆうあぶくまラインがニックネーム。

 郡山駅、三春駅 東北新幹線で郡山駅に着き、磐越東線いわき駅行に乗り換えた。3両程の下りの列車は込み合い、高校生の下校時に重なったらしい。何とか席は確保。郡山市内を過ぎるともう山里風景。そして直ぐ三春駅。滝桜見物で、乗降したことがある。磐越東線は乗り切ったことがあるが20数年前で、知る駅は三春駅の外、小野新町駅だけ。退屈な車中に当地出身者をスマホで検索し、丘灯至夫を思い出した。歌謡曲作詞家で、“高校三年生”が有名だが、私は、“高原列車は行く”が好きだ。彼は小野町出身で、記念館があるようだ。“高校三年生”の歌碑は、世田谷松陰高校校庭や郡山駅前にあり、訪ねたことがある。

 小野新町はオノニイマチ 列車は同じような山里風景の中を走っていたが、家並が見え出し、小野新町駅に着いた。新町はニイマチと読むとあり(写真上)、びっくり。乗客は少なくなり、阿武隈山地に入ってトンネル通過が始まり、山は次第に深くなった。夏井駅、川前駅、そして江田駅に着き、下車。私の外もう一人だけ。
 背戸峨廊はuターン 背戸峨廊は、駅横の小山を回り込んだ江田川渓谷のようだ。案内もあり、山中へ入ったが山は高く、森は深い。林道から枝道を渓谷へ下る。久しぶりにストックを持参したが、使い難い。薄い荒れた踏み跡を一歩一歩降りて谷川内へ。谷は狭く深い(写真中)。しかも流れも速い。淵の岩壁には鎖が付いているが、水面は直ぐ下で、徒渉はしたくない。遊歩道と思って来たが大違い。諦めようと、カメラに写しuターン。

 駅前商店主へ感謝 駅前に戻り、次のいわき駅行到着迄時間あり、駅前の店(写真下)で飲食物を求める。アルコール類はなく、おやつにせんべいにした。高齢のご主人は、近所の様子を色々話してれ、隣の酒店は店主が亡くなり閉めたという。ご主人は自分用缶ビールを私へと言い、代金は押し問答したが、結局私は戴いた。田舎の方の人の好さに感謝である。駅ホームベンチでビールを飲み、時間を潰した。駅前は10軒程度の山峡の小集落のようだ。
 予定時間に列車は来て乗車し、20分程でいわき駅着。指定券を得て、品川行き特急に乗る。この特急は水戸駅からは上野駅迄ノンストップ。それでも2時間以上要した。(2021/09/26 K.K. 1411/1500)

◇日時 2021/09/10 ◇天候 晴れ ◇歩行距離等 10,000歩 7㎞ ◇資料 旅行読売「滝 湖畔 渓谷を歩く 背戸峨廊」56頁 ◇交通費 JR東日本大人の休日パス
「通過時間等」自宅11:00-JR上野駅12:04-同郡山駅13:26-同江田駅14:45=背戸峨廊15:00=JR江田駅16:27-同いわき駅17:21-同上野駅19:40-巣鴨駅20:06-自宅20:30