天神峠で谷川岳を仰ぐ

 谷川岳大展望 正面に鋭い大岩峰が聳えそそり立つ(写真上)。双耳峰で、手前がトマノ耳、奥がオキノ耳と呼ばれる谷川岳。間近で仰ぎ、見上げるのは初めてで、本日天候良く全容を現わし、岩肌を露わにした大谷川岳である。うーんこれが谷川か。こんな急峻な岩峰に挑戦し頂上を極めたのは約20年も前(94.7.24)。そのコース天神尾根も目の前だが、厳しくも急な登攀コースだ。先輩に引っ張られた谷川岳登山であった。若さがあったのだ。10年前越した蓬峠は左も奥のようだ。

 ロープウェイで天神峠へ 本日、ロープウェイとリフトで、谷川岳麓の天神峠へ上がり、展望や僅かな山歩きを楽しみ、山の雰囲気を味わおうとしている。年齢には勝てず、山歩きは困難になり、ロープウェイのある山を訪ね楽しもうと最初に谷川の天神峠とした。
 アクセスは良く、上越新幹線上毛高原駅からバスの便があり、ロープウェイセットの割安パスがあった。土合口駅に11時過ぎに着き、乗車。94年の登山以来で、上がるに従い、右手車窓に岩山が見え出した。予想通り谷川岳で、幸先良い。そして、天神平駅でリフトへ乗り換える。本日平日なのに少なくない乗客がいる。同好者か。リフトを降り、天神峠に立った。冒頭のシーンに出会い、大展望を楽しんだ。シャッターを切っていたら、押しましょうかと隣のご婦人に声を掛けられた。お断りし、若い頃登ったんですよと言ったら、私も、ですと返って来た。峠を歩き方向を変えて、武尊山、赤城山、苗場山は私でも同定出来た。手前は白毛門だろう。小さな祠があり天神様。それで峠名や尾根名なのだと理解できた。来春も孫に受験生二人いて、その内本格的にお願いしなくては思う。新潟側の展望台で眺めた山々は名前が浮かばない。

 最後の山歩きか いよいよ下りで、ストックを出し、草原のスキー場に切られた坂を下り始める。直線的で緩くはなく、ヨタヨタ下っているのは自分でも分かる。リズミカルに歩いて少し楽になった。ススキ立つこの時期シモツケソウは枯れている。黄色の花はアキノキリンソウか。カラマツソウやトラノオのような野草もあり、時々カメラに収める。ロープウェイ駅が見え出した付近で、左手に顔を出した谷川岳も素晴らしく(写真中)、またデジカメを向けた。歩きで下るのは私一人であったが、カップルが追い越して行った。コース案内25分の処を40分程掛かってしまった。膝もガクガクしやっぱりもう山歩きは無理とダメ押しとなった。現在レストラン休業中とあり、売店でせんべい類とジュースを求め、昼飯の代わりにした。バスで往路を戻り、駅売店で買った清酒谷川岳ワンカップ(写真下)を手にして、新幹線に乗った。(2021/10/01 K.K. 1411/1500)

◇日時 2021/09/13 ◇天候 晴れ ◇歩行距離等 10,000歩 7㎞ ◇資料 昭文社「山と高原地図28 谷川岳」◇交通費 JR東日本大人の休日パス、現地4,520円
「通過時間等」自宅7:50-JR上野駅8:58-同上毛高原駅10:20-谷川ロープウェイ土合口駅11:10-同リフト駅11:40=天神峠11:50=ロープウェイ天神峠平駅12:35-同土合口駅13:20-JR 上毛高原駅14:22-同上野駅15:25-三田線巣鴨駅15:47-自宅16:20