都内四谷、新宿を歩き新宿追分を探す

 今年の初詣は鹿島神宮にしたが、都内神社へも参拝したい。四谷の須賀神社や新宿花園神社が浮かんだが、物足りない。その間にあると思われる新宿追分を思い出し、確かめるのも面白い。地図で歩く順序やルートをあれこれ検討した。三田線を春日駅で南北線に乗り換え、四谷駅スタートが良いと分かり、序でに回る神社も加えた。

 四谷須賀神社、於岩稲荷参拝 正月も半ば過ぎたが、天気の良い日を選び出掛けた。年齢の所為か寒い中歩くのは避けたい。地下鉄四谷駅を出た新宿通りは久し振りで、こんなに広い通りであったのかと思いながら歩く。須賀神社へ左折する地点が見付からない儘四谷3丁目交差点手前迄進んでしまい、戻ると参道案内があった。住宅街の中に古社は見付かり参拝し、孫達の成長と受験生の合格を祈願した。江戸時代、赤坂清水谷から移されたという。
 戻って、通り一本裏の於岩稲荷へ。陽明寺、そして田宮神社と巡る。二度目で、約10年振り(11.4.21)。於岩さんは、芝居とは違い貞女の鏡のような田宮家のお嫁さんとある。中央区新川にも於岩稲荷があるが、移ったのではなく、新川の社は四谷怪談を演じた役者達が別途祀ったとあった(19.9.15参詣)。
 新宿追分跡を見付ける 丸の内線四谷三丁目駅から地下鉄で、新宿三丁目駅に降り新宿追分を探す。追分跡には道路にプレートがあり、新宿追分バス停もあるらしい。伊勢丹前から新宿3丁目交差点には見当たらず、甲州街道の交差点かなと新宿御苑や都立新宿高校の方へ行ってみたが分からない。3丁目交差点へ反対側歩道を戻ると、同交差点角に原標プレートがあった(写真上)。ここが青梅街道との追分であったかと、カメラに収めた。

 花園神社、鬼王神社、抜け弁天 花園神社へと明治通りを行くと次の交差点近くに裏参道があり、境内へ入り参拝。初めてではないが、記憶にない。広場があり、唐十郎の芝居テントがあった所かと眺めたが意外に狭い。通り反対側が花園饅頭店ビル。約半世紀も前のことだが、山形の叔父の出稼ぎ先で、二度程訪ねた。その叔父ももう居ない。その時花園神社へも寄ったのもしれない。
 先は歌舞伎町一帯で、ホテル街を抜け区役所通りへ出て、稲荷鬼王神社へ詣でる。高齢者ツアー一行と一緒になり、広くはない境内は大混雑。軽く頭を下げてUターン。水鉢を頭に乗せた鬼の像があり(写真下)、一度見たかなと思いながら、カメラを向けた。
 職安通りを抜け弁天へと緩い坂を上がる。この坂は反対側から一度歩いたことがある。都庁内ビジネススクールで夜間講義があり、週一通っていた時のこと。見覚えのある交差点へ至り、厳島神社(弁財天)で、抜け弁天と呼ばれる。また手を合わせた。源義家が苦難を切り抜けた縁から、抜け弁天と呼ばれると知った。当地を走る大江戸線若松河田駅へ歩いて、今回の散策は終わりにした。(2020/02/07 K.K. 1311/1400)

◇日時 2020/1/19 ◇天候 晴 ◇交通費 290円 ◇資料 西武鉄道「歩・ほ・歩 大都会に点在する新宿山の手七福神巡り」2003年104頁 ◇歩数等 13,000歩 9km 
「通過時間等」自宅9:45-南北線春日駅10:30-同四谷駅10:40=須賀神社11:00=於岩稲荷11:15=丸の内線四谷三丁目駅11:27-同新宿三丁目駅11:35=新宿追分跡11:50=花園神社12:00=稲荷鬼王神社12:15=厳島神社12:30=大江戸線若松河田駅12:42-三田線春日駅12:55-自宅13:30