今年は北海道新幹線開業記念に、この時期にいつもより割高なJR東日本大人の休日パスが発行された。青森竜飛岬を検討したがアクセスが悪い上歩くのには不向きのよう。弘前城跡は本命だが、次は何処にしようかと思案し、五能線で十二湖巡りとした。ルートは弘前から十二湖よりは、その逆が日程上楽と分かり、初日は秋田駅経由十二湖駅とした。
五能線で十二湖へ 秋田新幹線を秋田駅で五能線行きに乗り換え東能代駅から同線を走った。五能線は約30年振り二度目(87.8.17)。当時人気ローカル線と同僚に薦められたのだったと思う。日本海縁を走った筈だが記憶は0。海へ出ると海岸線や岩礁の眺めは良い。13時に十二湖駅に着き、上野駅から6時間30分であった。
送迎バスで宿泊先にチェックインした後、またバスで湖沼巡りスタート地物産館キョロロ迄送って貰い、青池目指し1人歩き出す。左に鶏頭の場の池を見ながらブナ林の中を行く(写真上)。青池は近く、少し右に入った地に青色の小さな池はあった。確かに青いが水ではなく底の砂ではと疑った。
青池から白神ブナ林 山中に入るとブナ林が美しい。東北、特に東北も奥へ入るに従いブナ林の樹の太さ、林の深さが違う。白神はその一つ。沸壺の池へ出て覗くと水が澄み透明。次の茶室のある十二湖庵ではここから水を引き茶を点てているという。私は、清水を一口飲み上手いと思った。大通りを下ると落口の池、中の池。そしてビジターセンターがあり、裏の養魚池でイトウを見る。確か北海道の幻の川魚だろう。鱒、鮭とも違う大きな魚が水槽に並んでいた。次の大池が王池東湖(写真下)。帰りのバス停があるが、1時間30分前に着いてしまった。先程フロントで私のコースは2時間、キャニオン展望所を経由すれば3時間と教えられた。多分ガイド付きグループの場合で説明にも時間を要すからであろう。展望所へ回ることにし、入口を探し大通りを下ったが見付からないまま二つ目の池となり、二叉路を駅方向へ左折。八景の池があり、反対側に展望所入口があった。
日本キャニオンは 一転し上りの山道。下るハイカーと挨拶を交わし、尾根へ出ると展望所。林を切り開いた地の正面が日本キャニオンと呼ばれる連続する断崖だが、前方に見えるのは崖崩れの跡のよう。江戸時代に地震で山が崩れて出来、十二湖も同時という。周辺には33の湖沼があるが当時山上から確認出来たのが12湖だったとある。カメラに収め、出口は王湖とあり山道を下る。東北自然歩道の標柱が立ち狭い坂道が続く。また眼下に水面がチラチラし、日暮の池。山道を脱し先程の王池バス停だが、迎えのバス迄約1時間待ち。売店でソフトクリームを求め休憩したが広い店内に客は私だけ。夏休みは終わり紅葉には未だ早いシーズンオフだからか。少し早めにバスが来て宿泊先へ。夕食前温泉に入浴し、風呂を1人独占して汗を流し、脚を伸ばした。(2016/09/14 K.K. 1057/1100)
○日時 2016/9/2 ○天候 晴 ○費用 大人の休日パス利用 ○資料 山と渓谷社「駅からハイキング 26白神・十二湖ハイキング」2003,66頁 ○徒歩距離 12km 17,000歩
「通過時間等」自宅5:35-JR上野駅6:38-同秋田駅10:40-同十二湖駅13:05-宿泊先13:50-物産館キョロロ14:05=青池14:10=沸壺の池14:25=中の池14:35=王池東湖14:50=八景の池15:05=キャニオン展望所15:15=日暮の池上15:30=王池東湖16:20-宿泊先16:30