私の紀行文が1200号を超え、先日から地域的に整理していたら、最近大阪や京都を歩いていないことがはっきりした。この際思い切って遠出することにした。勤務先退所記念になり、関西在住友人にも会える。マイレージを使用し、伊丹空港往復にした。京都は未訪の大原三千院とし、伊丹空港から京都駅へ直通バスがある。
観光客で賑わう京都 京都駅前から路線バスに乗車。シーズンでもないのに外国人を含め込みあい市街地をノロノロ走った。10分程遅れ大原着。大原は京都市も奥で、山々に囲まれた山里の地。私は初めてで、参道の案内に従いお土産店が並ぶ中、多くの参詣者の後に付き、谷川沿いに三千院へ歩く。
三千院を巡る 石段から御殿門を経て受付を済ませ、順路に沿い院内を見学。庭の聚碧園を眺める。広くはない庭園で、低い植木が中心(写真上)。見学者が多く、期待した静寂な中での雰囲気は味わえない。私は、永六輔作詞”京都大原三千院 恋いに疲れた女が一人・・・”とデューク・エイセスが唱う女ひとりをイメージしていた。結城や塩瀬と織物名をいれた処が永らしい。これを聞いて以来、一度は大原三千院へと思っていた。庭へ降り境内を巡る。桜が残る一方、石楠花が咲き始め美しい。紫陽花が有名らしいが、流石に未だである。苔庭に寝そべる石地蔵に出会い思わずカメラを向けた。わらべ地蔵だが、歴史は浅く昭和時代作らしい。奥の観音堂や金色不動堂に参拝。孫達のことは代表の名を挙げ成長をお願いした。最後に宝物院円融蔵で、竹内栖鳳の日本画を観る。勿論本物と思う。天井画は複写とある。帰り掛け、当地名産みたらし団子としば漬けを求めていたら、バス時間が迫り、参道の坂を駆け下り間に合った。
夕方の友人との約束時間迄、宇治平等院へ寄ることにした。若い頃家内と訪ねたと思うが定かではない。京都駅行きバスを途中の出町柳駅前に降り、京阪電車に乗った。中書島駅で乗り換え京阪宇治駅に下車。30分強で、関西私鉄網の発展、利便性にはいつも驚く。
初めての平等院 宇治川を渡り、表参道から境内へ。こちらも多くの観光客が往来中。藤棚を眺め、中心へ進むと、大池の先に鳳凰堂が静かに建っている。私は、この風景は眺めたことはなく、初めての平等院訪問。絵や写真で知り誤解していたのだろう。カメラに収めたが逆光のようだ。鳳翔館では仏像を鑑賞。国宝級の像が多く展示されているが、知識に乏しい上に興味も低く、一瞥する外はない。こう多くては希少価値も薄いと言えよう。境内を半周し、院を出た。今回、当院は1052(永承7)年関白藤原氏が道長の別荘を寺院に改めたことに始まると知った。宇治橋袂には、紫式部像があった(写真下)。また京阪電車を利用し、友人との梅田待ち合わせにはゆっくり間に合った。(2019/05/04 K.K. 1253/1300)
◇日時 2019/4/21 ◇天候 晴 ◇現地交通費 3,720円 ◇資料 三千院門跡事務所「三千院」、平等院「平等院」◇歩数等17,000歩 12km
「通過時間等」自宅6:25-羽田空港8:30-伊丹空港9:50-京都駅前11:03-大原12:10=三千院12:20/13:00=大原13:10-京阪出町柳駅13:56-同中書島駅14:20-同京阪宇治駅14:35=平等院14:45/15:25=京阪宇治駅15:38-梅田駅16:40・・・ホテル19:00