満開の下幸手権現堂桜堤を歩く

 花見先として、埼玉幸手にある権現堂桜堤を思い出した。東京近郊の桜の名所として知られ、私も一度眺めたことがある(01.4.8)。問題は、時期で満開時は兎も角、その前後には合わせたい。今年は、開花後寒さがぶり返し、遅れているようである。久し振りに花友Aさんにメールしたら、権現堂の桜は未訪で感心を示し、同行してくれることになった。

 89回桜まつり開催中 幸手は近い。北千住駅から東武線伊勢崎線に乗り、東武動物公園で日光線に乗り換え、1時間足らずで着いた。駅では多くの乗客が降り、チラシが配られ桜まつり中とある。権現堂桜堤迄は、少し距離があり散策には丁度良い。住宅街の中を一度歩いた山勘で行く。
 幸手は、江戸期の日光街道と御成街道の合流地の宿で栄えたというが面影は窺われない。少し迷うも手前の大通りへ出ると車が大渋滞。我々は側道を歩き、堤下へ着いた。花は見頃のジャスト満開。天候も良く、絶好の花見である。早速、花咲く坂を上がり、堤上へ。桜花トンネルの中(写真上)を、先ずは上流へ向け、花見客の後をぞろぞろと歩く。初めてのAさんも、見事さに感心している様子。桜堤の端に行幸碑がある。明治天皇が東北行幸の際、立ち寄られたという。

 Aさんの希望で、堤下から見上げ、また菜の花とのコントラスト風景を眺めようと、堤を降りる。北側の小さな広場では、既に多くの家族やグループがシート席を確保し花見宴を始めている。前方に直線的に並ぶ薄ピンクの花列の眺めも良い。

 菜の花とコラボ風景 菜畑も満開で、桜花をバックにし眺め(写真下)、カメラを向けるが、周囲に人が多く、シャッターチャンスが難しい。左手は中川で、古利根川の一部が残っている。
 また堤上へ出て、花下を歩き続ける。先程のチラシに、第89回桜まつりとあり、私が生まれる大分前の戦前からの花見場所のよう。桜木も大木が揃う。後に、戦時中薪に伐採され戦後植樹のものと知った。それでも、私の年齢とそうは違わない。飽きることなく花の中を歩き続ける。桜並木の最後の地の堤下に、休憩所を見付けジュースを求め、椅子で休憩。堤の南側遊歩道の花下を戻る。人は少ないが、桜木も堤上ほどはない。それでも満開の下には変わりはなく、充分である。
 左手広場にJA販売所を見付け、桜堤を出て、入店。こちらも込みあい、私は、晩酌用肴を探したが好みの物はないようだ。Aさんはしっかりと買い物している。駅へ戻る途中、昼食にレストランに入る。予想に反し静かに食事することが出来、それも山形牛等だがリーズナブルな料理。帰りの東武線車窓に見える桜花は何処の花も満開であった。
 私に、権現堂桜堤を勧めてくれたのは沿線に住まう旧同僚AMさんと思い出したが、先年早世され、お礼が言えず残念である。(2019/04/20 K.K. 1250/1300)

◇日時 2019/4/7 ◇天候 晴 ◇交通費 1,370円 ◇資料 東武鉄道「みちしるべ 幸手」156頁 ◇歩数等 12,000歩 9km 

「通過時間等」自宅8:55-JR巣鴨駅9:40-同日暮里駅9:50-東武北千住駅10:00-同幸手駅10:45=権現堂桜堤11:15=行幸碑11:25=桜堤下休憩所11:55=(昼食)12:30/12:50=東武幸手駅13:45-JR北千住駅14:37-同日暮里駅14:47-三田線巣鴨駅15:00-自宅15:30