富士山五合目を歩いて1200回へ

私の山歩き里歩きも1200回の区切りを迎えた。車で千葉麻綿原も検討していたが、最近の大雨で通行止めがあり、急遽行き先を変更した。二日前、富士山五合目行き高速バスが予約できた。富士登山は無理でも、山麓の五合目を歩いて山歩きの雰囲気に浸り、展望を楽しみたい。単身でも大丈夫だろうと出掛けた。

 五合目からお中道を歩く 三連休の中日、高速バスは、都内から混んで渋滞にはまり、中央高速へ入るのに時間を要し1時間以上遅れ、五合目登山口に着いた。富士登山以来である(00.7.28,29)。登山者で賑わい、外国人が多いのは最近の傾向だろう。情報を収集し昼食を求め、近くの小御岳神社に安全をお願いし、階段からお中道へ上がってスタート。富士のお山は雪はなく、黒い岩肌の大きな姿が頭上にある(写真上)。標高2300mなのに暑い位。
カラマツやダケカンバ樹林帯の中の平らな石畳の道。登山口とは一転して静かで、希に上がって来るグループには遭うが下るのは私のみ。両側には白い石楠花が途切れながらも咲き続き、綺麗。林が切れ下方が見えるが雲があり遠望はなく、南ア迄は見えない。砂礫に覆われた箇所が時々現れ、崩落箇所だろうか。靴がめり込み歩きにくい。
裸の富士は望めるが、登山者の列までは確認できない。象の足に取り付いた蟻の程度だろう。そんな風景を繰り返しながら、お中道を行く。また家族連れや女性軍と交差したが、五合目迄かそれとも山頂目指しているのか。時々車の騒音が聞こえ、下のスバルラインと並行しているのだ。

 御庭から奥庭へ そろそろ1時間近くなり、周囲の木々の丈が低くなり、右下に建物の屋根が見え出し、御庭と呼ばれる地域に入ったようだ。この辺りは森林限界地で、過去の小噴火口が点在するらしいが、今では分からない。右方へ下り始め、急坂もあり、持参したストックを使いながら慎重に下り続ける。スバルラインを横断する際、バス停がありバス時間を眺めて、奥庭へ下る。天狗の遊び場と呼ばれるとある。売店があり、その脇でカメラを構えた男女10人程が一点に集中しているよう。私もその方向へ目を向けたが分からない。鳥には違いなく、後にルリビタキと資料にあった。

河口湖駅に下山し1200 売店前から天狗岩を見て、展望台へ上がる。旧噴火口という。お中道からの姿とは違う富士が正面に現れ、カメラに収めた。コニーデ型の裾は長く引き美しい(写真下)。旧火口に沿い遊歩道を一回りし、急坂を上がりバス停へ。バスが直ぐ来て、乗車。満員で中へ入れない儘、スバルラインを下り、河口湖駅で富士急電車に乗る。こちらはラッキーにも高尾から新宿直通の快速で、席も確保。一息入れ、1200回達成をメール。そうしたら長女から、”子供の頃、五合目に行ったね”と返信があった。あの時子供達は乗馬したと思い出した。今回も五合目に馬10頭程が繋いであった。(2018/08/06 K.K. 1200/1200)

□日時 2018/7/15 □天候 晴 □交通費 6,300円 □資料 山と渓谷社「首都圏ハイキング’97年秋冬 お中道から奥庭へ」112頁 □歩数等 14,000歩 10km
「通過時間等」自宅6:40-新宿線神保町駅7:16-バスタ新宿9:05-富士山五合目13:15=御庭分岐14:20=奥庭展望台14:38=御庭バス停14:53-富士急河口湖駅16:00-京王線高尾駅17:31-三田線神保町駅18:45-自宅19:20