暑さ避け井の頭公園から武蔵八幡宮を歩く

未だ7月半ばなのに猛暑が続き、ラジオからは熱中症注意の放送が頻りに流れる。そんな中、ハイキングは、1200回目前になり、少しでも涼しいコースをと渓谷や川辺、森林の中とか思い巡らしたが、中々浮かばない。井の頭公園の玉川上水が流れる両側は深い樹林帯であったと思い出した。二度ほど歩いたが、最近はご無沙汰である。未訪の武蔵八幡宮も近いようだ。

 井の頭線で井の頭公園へ午前中に歩き切ろうと早めに出掛け、京王線明大前駅から井の頭線に乗り換えた。同線は初めてではないが何時かは思い出せない程前のことで、車窓の景色も新鮮。杉並の高級住宅街だろう。井の頭公園駅に下車すると直ぐ右手が公園。池を中心に周囲には木々が多い。散策者達と交差しながら、細長い池の上流方向へ行く。ようやく見覚えのある池風景に出会い、回り込むとお茶の水井戸。家康達も汲んでお茶を点てたという。神田川の源泉である。現在は地下水を汲み上げているとある。池中の弁天様にお参りし、孫達の進学を報告しお礼を申し上げた。池辺を出て、目指す森林地帯へ。

林の中の玉川上水 思い出の林は、静かに広がっている(写真上)。陽は届かず、風はないが暑くはない。その下には散策路が縦横に巡り、武蔵野の面影を残している。玉川上水へ近づき、先ずは下るが、流れは少ない。以前、桜桃忌頃、太宰碑を探し上水を上下したことがあった。未だ多摩南大沢キャンパスに通っていた時だから、約10年前になろうか(05.6.17)。ほたる橋から下り幸橋でUターンし、万助橋へと戻る。

自然文化園で鳥達を見る 吉祥寺通りを渡り、隣の井の頭自然文化園へ入園。カブトムシや昆虫のいきもの広場を覗こうとしたが、日曜日のみの開園らしい。野鳥の森があり、籠内だがふくろうや雉、ハヤブサがいる。ヤマドリは初めて見た。赤っぽい色をしている。子供の頃、近所の狩猟をやる方から聞いてはいたが、見るのは始めて。そんなに大きくはなく、狩りの対象とは思えない。日本リスもいた。湘南地方ハイキングでは台湾リスは良 く見掛けたが、それよりは小さめで細身。檻内を駆けめぐっている。半周して退園。

 武蔵八幡宮参拝 また吉祥寺通りを歩き、JR中央線高架下から商店街。途中、案内図で武蔵八幡宮の位置を確かめると、三つ信号を渡り、通り右側蓮乗寺の先のよう。交差点を数えながら渡ると寺があり、その向こうに境内らしき垣根が見え、武蔵八幡宮であった(写真下)。私の予想とは違い、シンプルな神社で、境内も広くはなく、本殿も私には歴史は感じさせない。手許の資料には、789年坂上田村麻呂が宇佐の八幡大社から分霊し創建したとあり、それなりの古社の雰囲気などを期待していた。また手を合わせ、孫達へのご加護をお願いした。吉祥寺駅へ戻る。駅前の繁華街に驚きながら、駅舎の中で、井の頭線ホームを探した。  (2018/08/01 K.K. 1199/1200)

□日時 2018/7/12 □天候 曇り後晴 □交通費 400円 □資料 山と渓谷社「首都圏ハイキング1999年秋 井の頭公園」76頁 □歩数等 13,000歩 9km
「通過時間等」自宅7:50-新宿線神保町駅8:35-井の頭線明大前駅8:59-同井の頭公園駅9:20=井の頭公園9:25=お茶の水井戸9:35=ほたる橋9:45=幸橋9:55=万助橋10:05=自然文化園10:10/10:35=武蔵八幡宮10:55=井の頭線吉祥寺駅11:12-京王線明大前駅11:31-三田線神保町駅11:51-自宅12:25