大河を眺めながら飯山線で越後川口へ

最近遠出が続いている。裏磐梯、群馬松井田、そして北海道である、歩きは大したものではなくとも連続すると疲れが生じ、年齢もあり、中々抜き切れない。そんなこともあり、乗り鉄を考えた。山間や海辺のローカル線、各駅停車、無人駅を巡るのんびり旅である。これまでも記録の中から、”鉄道の旅編”とし纏め、業界誌に掲載して貰ったこともある(LES2017,6)。長野へ出掛けた際、JR飯山線で、最初の経験をすることにした。

 飯山線乗車 長野駅12時34分発、飯山線十日町行きに乗車。2両の気動車は、そこそこの乗客で長野市郊外から果樹園地帯を走る。豊野駅迄は、旧信越線(現しなの鉄道)と一緒の線で、同駅を過ぎ飯山線単独になり、飯山駅に着く。北信濃の中心で、最近は北陸新幹線の駅が出来た。私も、斑尾から戸隠高原を巡った時降車したことがある(16.5.14)。北飯山駅手前で、右手車窓に高い林を眺め、もしやとスマホで調べると飯山城跡のようだ。同城跡を訪ねて、飯山は寄ったことがある(94.4.24)。この時、津南駅から飯山駅迄飯山線に乗車し、この度はそれ以来で、全区間である。

 千曲川から信濃川へ 右手に大河が見え出し、千曲川。川幅一杯にして流れ(写真上)、梅雨の時期だからだろう。一度水田地帯になり川から離れたが、山間に至るとまた並行し流れている。前方には高い山々が連なり、川が越後へ抜ける谷間はあるのかなと思う程だが、自然に心配はいらない。
途中、戸狩野沢温泉駅へ至り、有名な温泉地だが、冬はスキーも盛んだと思う。雪が深い地で、それは車窓から見える家々からも窺える。シンプルな四角形の箱形で、屋根の傾斜が急である。これが新潟へ入ると、玄関が階段で、壁が板製になる。停車した森宮野原駅には、JR駅最高積雪7.85mの記念標柱があった(写真中)。この辺りで既に新潟県と思っていたが、未だ長野県で、次の足滝駅からでその後は越後・・・駅になって、顕著である。
大河も、両側に石原が広がる河原の中心を流れ、水量も少ないように見える。最近、新潟県へ入ると信濃川と呼ぶと知った。私は、千曲川と犀川とが合流して、その後は信濃川と思っていた。長野県出の家内からそう聞いたと思う。

 十日町、そして越後川口 十日町駅に到着し、越後川口行きに乗り換えた。時間があり、地酒をと売店を探したがない。私の乗り鉄のお供、カップ酒が叶わない。未だ未だ山間の地で、時々信濃川が左手に覗く。処が、長い鉄橋を渡って、飯山線の終点越後川口駅であった(写真下)。渡ったのは信濃川ではなく魚野川と知る。上越線に乗り換え、長岡駅で新幹線に飛び乗り、ようやく地酒を求めることが出来、最初の乗り鉄旅を思い返しながら、新幹線車中になった。(2018/07/17 K.K. 1194/1200)

□日時 2018/6/24 □天候 晴 □交通費 大人の休日倶楽部パス □資料 大人の休日倶楽部「さくいん地図(関東・甲信越地方)」□飯山線 31駅 96.7km
「通過時間等」JR長野駅12:34-同津南駅14:34-同十日町駅14:58/15:21-同越後川口駅15:50/16:05-同長岡駅16:33-同上野駅18:05-三田線巣鴨駅18:15-自宅18:45