高原一杯に咲く花々を楽しんだ美ヶ原高原

%e7%be%8e%e3%83%b6%e5%8e%9f%ef%bc%91美ヶ原は百名山である。完登者Hさんは、最後の山を美ヶ原にしたと聞いた。私は、昨秋、1000回達成時頃美ヶ原行きを計画したが、松本からのバス路線が廃止され断念した。それでも、美ヶ原への想いは消えず、ネットで検索し今夏はバスがあると知った。山の日制定記念らしい。早速、新宿駅からあずさ1号に乗車した。日帰りである。

高原は花盛り 松本市内から美ヶ原温泉を過ぎ山へ入った。途中から頭上に高原が見えたが高く、2,000mの高地である。バスは山岳道路を左右に振れながら走り、高原へ上がって終点高原美術館に着いた。人出もある中、展望台へ立ったが、北ア方向は雲が低く遠望はない。登山道を探し美しの塔、王ヶ頭ルートへ入る。半袖では涼しい位。高原へ上がると緩やかな草原歩きとなり、両側にはピンクの花ハクサンフウロが咲き続き、ノアザミ、ウスユキソウもある。これにマツムシソウが加わった(写真上)。シャッターを切るのに忙しい。牛伏山(1,990m)から山本小屋を見下ろし、柵沿いに下る。花々は途切れなく続いている。

美しの塔から花の展望コースへ 小屋で昼食。以前霧ヶ峰からバスで当地へ来て、ここで休憩したと思う(03.7.19)。その時、美ヶ原は何時でも来れるとそのままバスで上田へ下%e7%be%8e%e3%83%b6%e5%8e%9f%ef%bc%92ったが、もう一昔前のことになった。放牧地になり柵の間は車も通る広い道。高原に群れるホルスタインを見て、音更の孫達を思い出した。美しの塔も二度目。家内と一緒になった頃、義弟に案内されたと思う。写真があった筈と帰宅後探したが見当たらなかった。

次は牛馬への塩くれ場。今は大石が残るだけ。右が王ヶ塔だが、山歩きをしようと百曲り分岐から高原南端のアルプス展望コースへ回る。これが正解だった。アップダウンもある狭い山道は、途中から崖トラバース状の道となり、歩く人は見当たらない。南アの高峰がぼんやり見えるだけだが、足下には様々な花々が咲き揃っている(写真下)。知っているのはキリンソウやカワラナデシコ、シシウド、ウメバチソウ、ウツボクサ、クサレダマ位。土手上に黒牛の放牧地を覗き、烏帽子岩から王ヶ塔ホテルの下となり、ようやくハイカーと交差し始めた。

王ヶ塔、王ヶ鼻 花一面の土手を上がると最高点王ヶ塔頂上(2,034m)。百名山目指す者はここが目標なのだろう。休憩し、眼下に次の王ヶ鼻を見当を付け、悪路を下る。黄色の花マルバタケブキ群に出会い栽培しているのかなと見紛う程。ヤナギランも久しぶりに見た。王ヶ鼻へ着き、松本市内を眺めUターン。板状節理という岩盤を知った。牧場用の道路を下り、バス停のある自然保護センターへ。バス待ち時間に、センター内で花の名を調べた。美ヶ原の花々、高原ハイキングに満たされた気分で、バス、特急、そして新幹線車中の人となった。(2016/08/20 K.K. 1053/1100)

○日時 2016/8/8 ○天候 晴 ○費用 12,960円 ○資料 山と渓谷社「首都圏ハイキング1999夏 美ガ原」31頁 ○徒歩距離 17km 24,000歩

「通過時間等」自宅5:50-JR新宿駅7:00-同松本バスターミナル10:35-高原美術館12:20=牛伏山12:40=山本小屋ふるさと館(昼食)12:50/13:05=美しの塔13:20=塩くれ場13:25=百曲り分岐13:40=烏帽子岩14:05=王ヶ塔14:30=王ヶ鼻15:05=自然保護センター16:30-JR松本駅18:06-同長野駅19:08-同大宮駅20:44-三田線新板橋駅21:23-自宅21:50