鳥海山麓で展望を楽しむ

 本日は鳥海山山麓である。東北2位の高山(2,236m)は、子供の頃から出羽富士として知り、登山計画を立てたことがあったが、実現していない。最近も同級生のハイク友に登ろうと言われたが、言葉を濁した。遠いし難所もあり長時間を要する。その下見も兼ね、今回Sさんに同行。山麓遊歩道があれば歩きたいと思ったが、事前調査では見当たらない。

 ブルーラインで鉾立口へ 酒田駅前をスタートし、郊外から遊佐へ向け国道を走る。本日天候良く、鳥海山は右手にくっきりと大山容を現している。小さな雲がポツリポツリと浮くが、影響ない。日本海沿いに北上し、遊佐から吹浦へ入り、山麓の山岳道路鳥海ブルーラインへと上がった。私の想定とは違い山麓を巡る道路ではなく、登山口へ上がる道路のよう。周囲は深い森林で覆われ、薄ピンクの花はシャクナゲか。程なく樹林も低くなり大平口で、多くの車が駐車し登山者用と知る。雪も残る。その奥が鉾立口で、もう秋田県。こちらも中腹の登山口で、山へ取り付こうとしている登山者も見えるが、車が次々到着し、準備している者も多い。山頂までは5時間前後らしい。私にはもう無理だろう。
 山頂、日本海を展望 展望台へ上がる。山頂が見えたが、直ぐ雲が覆ってしまい(写真上)、Sさんは間に合わず、残念がった。眼下が奈曽渓谷で、深いV字渓谷は大鳥海らしい。反対側へ目を転じると象潟方面で、陸の松島のような風景も見え、数年前訪ねたことがあり(18/07/03)、Sさんに紹介した。日本海側へ回ったが、海上に飛島は見えない。
 大物忌神社へ参拝 ブルーラインを下り、鳥海山大物忌神社へ寄って貰う。先程見付けていて、本社は山頂だが吹浦之宮があり、出羽一之宮という。松林を抜け、海岸へ出ると正面に飛島が見えた。吹浦河口の風景が目に入った時、高校時代夏休みに海草採集に来たこと思い出した。生物の先生と10人前後であったと思う。約60年前のことである。
 古くて大きな神社で参拝し、次回の山での天候と展望をお願いした。Sさんは朱印を戴き、自分の思いを伝えたようだ。山麓トレッキングをし鳥海湖へとも考えておられると後に知るが、事前準備やそれなりの日程も必要と思う。

 猿羽根峠から遠望 車で、遊佐、酒田郊外、清川、本合海と走り、新庄へ入らないで舟形へ至り、急遽だが猿羽根峠へ寄って貰った。私は一度訪ねている(12/10/19)が、最近芭蕉句碑があると分かった。奥の細道で新庄へ入る前、芭蕉も越している。観音様周辺だろうとウロウロしたが結局見付けられず、駐車場へ戻ると、正面に鳥海山の姿が見え(写真下)、カメラを出しSさんへも知らせた。峠先からは故郷北村山郡で、大石田、村山富並、東根を過ぎ、今夜の宿のある蔵王温泉へ。途中、同級生が営む蕎麦屋で昼食し、日本一の大欅を案内し、神町でさくらんぼを求めた。(2020/07/17 K.K. 1335/1400)

◇日時 2020/6/21 ◇天候 晴れ ◇資料 遊佐町役場「鳥海山」19.6 ◇歩数等 9,000歩 6km
「通過時間等」酒田駅前ホテル8:10-鳥海ブルーライン入口8:35-鉾立登山口8:55/9:30-鳥海山大物忌吹浦之宮10:00-猿羽根峠11:30-村山富並そばの陣12:20/13:30-東根大欅14:05-神町豊農園14:20-蔵王温泉ホテル16:10