十勝音更からの帰路は、北見又は網走へ回り、女満別空港から帰京と決め予約していた。美幌峠へのバスも走り出し、帯広駅から網走駅へと鈍行利用で、持参の青春18切符が役に立つ。釧路駅からの釧網線は、この時期原生花園駅に臨時停車すると分かり、寄ることにした。北の夏の野花を眺めたい。それも原生花園で期待が膨らんだ。
釧網線原生花園駅下車 17時前、原生花園駅に降りた。未だ明るい中、前方に湿原が広がり、左手先には端正な斜里岳が見える。降りたのは私一人だが、見物客はいる。インフォメーションセンターがあり入ったら閉店準備中。案内パンフもない。問題は、次の網走駅行きが2時間30分後。夕食で時間稼ぎも出来ない。バス停を見付け、1時間後網走行きがあると知り、花園巡りを開始。
湿原に設けられた遊歩道の木道へ進む。花は数種類咲いているが、名前が分かるのはハマナスだけ。花が大きいように思う(写真上)。後に調べようとカメラに収めながら湿原へ。大分先には馬が放されている。地図では濤沸湖とあるがこの時期、湖水は退き草原から湿原のよう。
オホーツク、知床、砂丘の花々 踏切を越し海側へ。砂丘へ上がると、オホーツクの大海が直ぐ前だが、本日は波も静か。8kmも海岸線が続き、右手先には知床半島が見えるも、もう山々は確認できない。砂丘に花々を求め、カメラに写しながら巡る(写真下)。ハマナスの外、エゾフウロやエゾカワラナデシコ、キタノノコギリソウ、ハマヒルガオ、ツリガネニンジン、アキカラマツ等。フウロのハクサンフウロやアサマフウロは高山植物として有名たが、北の国では砂丘に咲いている。
バス停にいると、一頭の馬が遊歩道へ近付いて来た。水飲み場があり、勢いよく飲んで、また仲間の方へ戻って行った。時間通りバスは来たが、網走駅前迄は結構時間がかかった。
鈍行で帯広、釧路、網走へ 今朝遅く娘に帯広駅へ送って貰い、釧路行きに乗車。車内も暑いが扇風機。昨年釧路駅から乗っている(18.6.8)ので、大凡の駅や風景は記憶にある。牧場風景から山へ入って越し、右に海が見えて進むと釧路駅であった。釧路駅で昼食を取った。
網走行き2両の気動車は、外国人旅行者も交え満席状態。こちらも扇風機が回っている。程なく左手に釧路湿原を眺めながら、塘路駅を過ぎる。ここまではノロッコ号で往復したこと(10.7.16)があった。湿原を過ぎると森の中を走り、標茶駅から摩周駅になる。以前弟子屈駅と言い摩周湖の最寄り駅で3年前乗降した(16.6.3)。原生林の中になり各駅間も距離がある。清里町駅付近から深い森を出て家並みが見え出し、右手に斜里岳(1.547m)が聳えている。窓越しにシャッターを切った。知床斜里駅から浜小清水駅を越し原生花園の大湿原へ入った。(2019/08/25 K.K. 1277/1300)
◇日時 2019/8/2 ◇天候 晴 ◇資料 JR北海道「釧網本線絶景の旅」2019、同「天然の花畑小清水原生花園ウォーク」 ◇歩数等 7,000歩 5km 「通過時間等」K宅9:10-JR帯広駅10:20-同釧路駅(昼食)13:10/14:12-同原生花園駅16:55/17:52-網走駅前宿泊先18:30 |