大分前になるが、“四谷界隈谷めぐり”という資料を入手していた。谷というのは大げさだが都心の住宅街なのに凹凸、段差が激しい地で坂が多い地らしい。程よく寺社があり、私の里歩きコースに合う。それに安近短である。資料を良く見たら赤坂迎賓館へ続くという。同館は公開されていると知る。
坂を上下し荒木町 新宿線曙橋駅からスタートし、駅上の靖国通りは低地を通り、左手の坂道を上がる。近くに大先輩のお宅があり数回お邪魔したがこの坂は約20年振りだろうか。大通りへ上がり横断し荒木町エリアで、最初のポイント金丸稲荷神社を探す。家並の間の小路を上下すると小公園の端にあった(写真上)。参拝し、下って石段を降りると左手にあるのが津の守弁財天社。境内には小さな策の池。谷底なのだろう。また手を合わせ、坂を上がる。回りには料理屋風の建物があり、先輩に聞いていたが元は三業地らしい。車力門の坂を上がり切り、新宿通りへ出る。
早咲き桜に出会う 大通りを渡り、今度は下り坂の円通寺坂。寺が続く中、境内に咲く桜を見付け足を踏み入れ眺める。満開で、河津桜だろうか(写真中)。須賀神社の参道へ右折し、広めの境内を進み社殿で詣でる。孫達の成長やコロナ退散をお願いした。当社は二度目で、四谷のお岩神社が近くその時に寄っていた。
四谷の住宅街を、JR中央線を目指すがいつもの山勘が働き、出羽坂を右に見て、高架下を過ぎると正面に大きな樹林が聳え続き、迎賓館のある赤坂離宮だろう。門に近づいて見学用西門は先だと教えて貰う。フェンス沿いに緩い坂を上がり西門へ至る。
迎賓館庭を見学 入館は、私は予約なしで、庭園見学。早速大クスが出迎えてくれた。鬱蒼と繁り並ぶ常緑樹の大木は美しく、カメラに収めた。本館の前へ出て、主庭とあるがこの時期咲く花は乏しい(写真下)。その上噴水のある庭には入れない。ウロウロしながら、迎賓館本館へ向け2,3度シャッターを切った。
前庭へ回るがこちらも何もない広場風。案内板があり、紀州徳川家の中屋敷跡で、明治期は東宮御所とある。その中に、戦後内閣法制局として利用されたとあり、思い出した。私が関与している現行法律案の審議も迎賓館で行われたと聞いていた。昭和25年頃で、帰宅後百年史を捲ると、“当時の内閣法制局は、古びた赤坂離宮の中にあり、くる日もくる日も通って、朝から晩まで法案の審議をしていただいたように思う。・・・昼休みに裏庭でわれわれと参事官の方々とソフトボールをして遊んだ”(「工業所有権制度百年史別巻」564頁)とあった。
四ツ谷駅へ歩き地下鉄南北線に乗り春日駅で乗換帰宅した。(2022/3/20 K.K. 1437/1500)
◇日時 2022/03/05 ◇天候 晴れ ◇交通費 170円 ◇資料 「四谷界隈谷めぐり」 (JR東日本大人の休日俱楽部2021)◇歩行距離等 10,000歩 7㎞ 「通過時間等」自宅9:10-新宿線神保町駅9:53-同曙橋駅10:05=金丸稲荷神社10:15=津の守弁財天社10:20=須賀神社10:40=出羽坂下10:50=赤坂迎賓館11:00/11:30=南北線四ツ谷駅11:37-三田線春日駅11:50-自宅12:20 |