秋の十日町松代に棚田、美人林を巡る

 越後十日町の棚田や美人林のパンフを入手し、行ってみようとしてから久しい。時々ネットで調べては後回しにした。湯沢駅からほくほく線で十日町、松代は遠い上に、アクセスも悪い。現地のバスの便も不明。先日そんな思いをSさんに話したら、OKという。車でも3時間以上だろうと早朝出発になる。感謝しながら、準備した。

 山また山の十日町 板橋区を6時にスタート。所沢で関越高速へ入り、新潟を目指した。埼玉から群馬、そして長いトンネルを通過。その前谷川岳が見え、先日天神峠から眺めたと話した。塩沢石打で高速を降り、十日町へ。山間からトンネルを抜け十日町で、塩沢や小千谷の地名は知っている。信濃川を渡り、飯山線を越し、またトンネルを抜け、松代であった。山に囲まれた小さな盆地か。当地が雪深いことは、雪国育ちの私には、家の形から分かる。
 松代棚田を巡る ほくほく線まつだい駅に9時30分に着き、駅前で情報収集し、お勧めの棚田へ向かう。最初の蒲生の棚田は道を誤り戻って、Sさんが、ここだと入った農道下に棚田はあった。眼下に小さな田圃はあり、稔りの風景であるが休耕田もあり、それ程ではない。
 次の儀明の棚田は大通りの直ぐ下にあった。こちらは棚田の数が少なく、物足りない。星峠の棚田は、その名の通り峠道を上がり、高台から見下ろした。見事な棚田が形成されて、小さな田圃が重なるように配され(写真上)、稔の秋を表現している。20枚以上はあろう。これが棚田とシャッターを切り続け、ようやく満足した。見物者が次々に来て、眺めている。Sさんもカメラを構えている。

 美人林はブナ林 美人林は少し離れていた。松之山温泉への通りを走行中、美人林の案内を見付け山中へ入って貰う。森の中を進み左手が目指す林であった。林内を歩く。広くはないが、一面ブナが林立し揃い美しい(写真下)。大正末期木炭用にすべて伐採されたが、その後ブナは再生し、すらりと育ったブナ林は、立ち姿が美しいことから美人林と呼ばれたとある。私は、カメラを向けながら遊歩道から林の中を巡る。樹齢約100年とあるがそうは見えない。それでも満たされ車へ戻った。
 山の湯を楽しむ 松之山温泉は小さな湯治場風の山の湯。薬湯で有名とある。我々は、日帰り温泉へ入り、熱めの湯をのんびりと楽しんだ。露天風呂の川端には萩の花が見えた。温泉街の食堂で昼食を取り、帰途に就く。棚田風の風景の中を十日町から湯沢へ出て、関越道。往路と同じ時間で、板橋の我が家に着いた。Sさんお世話様でした。電車、バス利用ではとても回れないコースを実感し、本当に感謝、感激である。(2021/10/13 K.K. 1414/1500)

◇日時 2021/09/21 ◇天候 晴れ ◇歩行距離等 6,000歩 5㎞ ◇資料 十日町市観光協会「越後松代棚田群・棚田マップ」「通過時間等」自宅6:00-まつだい駅前9:35-蒲生の棚田10:10-儀明の棚田10:20-星峠の棚田10:40-美人林11:20-松之山温泉11:55/13:05-自宅16:40