私が登った百の名山&低山=北海道編=「祖父同士で登った北海道然別白雲山」

 今年も孫の誕生日に合わせ渡道した。長女一家の隣に住む婿殿のKお父さんに案内して貰い、音更から近い然別湖畔にある白雲山(1,186m)へ登った。Kお父さんは、子供さん達が小学校の頃一緒に登ったことがあると聞いた。娘の話では、孫達の登山遠足先であったが今月初めの予定が雨で延期されたという。簡単な山と予想したがそうでもなかった。

 湖畔の登山道を上がる 十勝音更から車で1時間弱走り、然別湖畔の登山口に着いた。登山届が必要で氏名を記入し、山へ踏み込む。鬱蒼とした森林地帯で山道は薄暗い。中々の急坂を、休憩を取りながらゆっくりと進む。念のため熊除けの鈴を付けている。羅臼岳で使用したやつだ。時々樹林の間には湖面が覗け、針葉樹はトドマツと教えて貰った。途中下る中年夫婦に会い、諦めてUターンしたと知る。
 ようやく尾根に出て、歩きやすい道。大木に出会いカメラに収めた。ハンノキという。倒木を越し前進すると、今度は下り始め鞍部であった。直ぐ上りとなり、歩き難いトラバース状の本格的な登山道。分岐点に至り矢印を見て、私が先に左折すると直登になる。道は次第に薄くなるが、踏み跡が続き辿るとガレ場へと上がり、先の頂上には数人の男女が見えた。ここで岩場の右端に赤布切れを見付け、正規コースへ出て登頂。我々が頂上の下から辿ったルートは誤りと、下山の際明らかになるがこれまでも少なくない登山者が迷い込んだと思われる。

 無事登頂し展望を楽しむ 山頂から眼下に然別湖が広がり、先に見えるのはニペソツ山等東大雪山系の山々と教えて貰う。食事中にも急に霧が出て湖面が覆われ、浮かぶ観光船も消えてしまう。お握りはKお父さんが持参してくれた。隣では若いグループが昼食中。同じ頃頂上に立った高年ハイカーは次の縦走コースへと下りて行った。
 昼食休憩後、下山開始。足場を見極めながら岩の上や間を進み、登山道を見付け下り続ける。士幌高原コースとの分岐では、湖畔登山口へ右折。ここで、先程直登した地点に至り間違えたことを確かめることになった。矢印は両側にあり直進を示していた。鞍部に下り尾根道を過ぎて、また樹林帯の中を登山口へ向けて下る。往きとは異なり余裕が出て、足下に咲く白い花ゴゼンタバナソウに気付き、デジカメに収めた。登山口では、先程のグループと一緒になり、記念写真のシャッターをお願いし合った。

 タウシュベツ川鉄橋跡展望台へ 湖畔のホテルで軽食し、私はオショロコマの唐揚げを初めて食した。さらに旧国鉄士幌線のタウシュベツ川に遺る鉄橋(眼鏡橋)跡を案内して戴いた。深い原生林の中の糠平湖湖面すれすれに橋上が出ていて、湖畔からズームにしカメラを構えた。渇水期には橋梁全体が見られるという。Kお父さんお疲れ様でした。案内と運転有り難うございました。
 孫の誕生パーティは夕方から始まった。曾おばあちゃんも参加し、家族でハッピーバースデーの歌合唱後、孫は10本のロウソクの炎を満面の笑顔で吹き飛ばした。(2012/07/17 4/100)

追記 孫たちの行事で両親はそちらへ出掛け、私の登山は、隣に住むKお父さんに案内して貰った。低山なのに頂上下の岩場が印象に残っている。タウシュベツ川に遺る鉄橋跡は、後に再案内してもらい渇水期で全容を眺めることが出来た(左写真2019/8/1)。因みに、白雲山は、田中澄江の新・花の百名山(文春文庫59頁)に選ばれていると知った。