今年も白馬開催の会合に参加した。私は、山歩きが主目的で、白馬大雪渓へと予定していたが、夏季シーズンが過ぎバスの便がない上に、天候も良くない予報で、タクシーを奮発するのも今一である。白馬村内にある親海湿原、姫川源流を知り、駅から徒歩圏内で、そちらを歩くことにした。今回は、同行者は現れない。
フシグロセンノウが咲く湿原 朝ホテルを出る時、大雪渓の方向を見上げたら黒雲に覆われていた。大糸線大町行きに乗り、南神城駅に降りた。小さな無人駅で、案内図で湿原の方向と道順を確かめスタート。農村集落の間を行き、中心街へ出て、湿原への案内に従い左折し森内を進むと、親海湿原へ入っていた。思ったより広くはない原っぱで、木道を行くが、自然というよりは荒れた湿原で、花は少ない。白い花はウドやカラマツ草か。ヒメシャジンもある。紺色の花はサワキキョウと知った。確かに花の色は桔梗だが花の形が違う。木道へはみ出て咲いている濃いピンクの花がある。カメラに収め、帰宅後調べるとミソハギ。最端からUターンすると途中に、フシグロセンノウの花を見付け(写真上)、近付くと多数の薄橙の花が咲いている。これまで、花の名山飯盛山等で2,3度出会っただけの珍しい花。慌ててシャッターを切り、花友へとスマホにも写した。薮には薄橙の花が多数咲いているが、歩道から距離がありカメラは届かない。それでも、フシグロセンノウの花に充たされ、湿原を一回りし入口へ戻った。
姫川源流へ 姫川源流へと森内を行く。意外に近く、源流湧水は、地下から渾々と湧き出ているというよりは、どんどん流出している(写真下)。これが姫川になり白馬村から糸魚川へ出て日本海へ注いでいる。昨年の本会合の後、姫川沿いに走る大糸線に乗り渓谷を眺めた。信越県境の山中は大渓谷であった。源流では犬を連れたご婦人が写真を撮っている。軽く挨拶をし、持参ポットに湧水を汲む。水割り用で、思った以上冷たい。名水100選とある。カメラに収め、森を出た。青木湖が上方にあり、湿原も源流もそこからの地下水ではないかと想像した。
塩の道佐野坂付近を通過 駅へ戻る途中、道祖神前に塩の道千国街道の標示があった。佐野地区とある。往路でも気になったが、青木湖畔から佐野坂を越し、塩の道を白馬へと歩いたのは8年前のこと(11.7.24)。確かに記憶にあるような古道である。
南神城駅から大町駅、松本駅へ出た。予定では、篠ノ井線に乗り長野駅経由で帰るつもりであったが、丁度中央線上り塩山行きの鈍行があり、飛び乗ってしまった。青春18切符利用には有効ではあったが、些か時間が掛かりすぎ、新宿駅に着いた時は20時近かった。花は、「高山・亜高山の花ポケット図鑑」(新潮文庫)で調べた。900号記念にハイク友や花友達からのプレゼントである。(2019/09/21 K.K. 1284/1300)
◇日時 2019/9/2 ◇天候 曇り時々小雨 ◇交通費 現地分青春18切符9 ◇資料 赤旗日曜版「長野白馬村 親海湿原・姫川源流」18.7.15 ◇歩数等 15,000歩 11km 「通過時間等」宿泊先9:30-JR白馬駅10:24-同南神城駅10:35=親海湿原10:55/11:15=姫川源流11:35=佐野地区塩の道11:45=JR南神城駅12:35-同松本駅14:17-同高尾駅18:45-新宿駅19:50-三田線巣鴨駅20:08-自宅20:35 |