海を眺めながら城ヶ崎海岸を歩く

 約20年前だが(00.12.9)、伊豆旅行の際城ヶ崎海岸を歩いた記憶が鮮明に残っている。久しぶりに伊豆旅行に参加し、翌日は迷わず城ヶ崎海岸にした。二度目だが、それを上回る海や海岸風景を期待でき、20年前歩いて楽しかったハイキングを再現したい。青い海を眺めながらリアス式海岸縁を出入りし、吊り橋も渡る。

 城ヶ崎海岸遊歩道を歩く 伊東駅前で乗った路線バスを城ヶ崎口に降りた。本日日曜日で天候も良く、ハイカーらしきグループも前を歩いている。海岸へ向け坂道を下ると遊歩道入口があり、目指すピクニカルコース。松林の中を緩いアップダウンを繰り返しながら行く。左手海側は崖である。崖途中に小さな古い小屋があり、ボラ漁監視用であったとある。一旦海岸へ降りるとまたボラ納屋で、現在は食事処。当地は江戸期から高級魚ボラの漁獲地で、往時の漁場を窺い知れる。前回、反対側伊豆高原方面から歩き、ボラ納屋前でタクシーを捕まえ、駅へ出たと思う。見覚えのある地である。
 また、タブの木やクロマツが続き、小岬を出入りしながら、遊歩道を進む(写真上)。幕末江川太郎左衛門が築いた砲台跡があった。現在は林の中で、案内がなければ見逃しそうな痕跡のみ。前回見た記憶はない。先程来身体が重く、調子が良くないようだ。高い断崖を上下すると、見物客が多くなる。荒々しい岩礁の海岸は、大室山噴火で流れ出た溶岩という。あの低山(580m)の仕業とは信じがたいが、自然は恐ろしいということだろう。

 門脇吊り橋の思い出 目の前に吊り橋が現れた。高い断崖絶壁の入江に架かる門脇橋で、当コースの見せ場である。この橋には思い出がある。前回の記録(「山歩き里歩き500紀行」147頁所収)を読まれた恩師が私の姓と同じ名前の吊り橋があるんだね。今度行ってみるよ。”と私に話された。先生は、確か一昨年お亡くなりになった。渡橋が実現したかは、残念ながら分からない。そんなことを思い出しながら、長さ48m、高さ23mの橋を渡り切り(写真下)、カメラに収めた。次の岬には灯台があり、売店もあった。

 海洋公園から城ヶ崎海岸駅へ 私は、遊歩道を歩き続ける。先程とは一転し、人影は見当たらない。灯台手前に駐車場があり観光バス乗降地のようだ。足下にあるツワブキは開花時期ではない。長い階段状坂道を上がり切り、伊豆海洋公園へ出た。バス時刻を調べるが時間が合わない。小憩し、城ヶ崎海岸駅へ歩くことにする。20分強のようだ。駅方向への右折地点に迷ったが、いつもの山勘が当たり、椰子並木の下を直進し、大通りへ出て右折すると、駅への案内があった。熱海行き電車到着には時間があり、私は、駅陰で汗で濡れたシャツを取り替え、電車を待った。(2019/03/13 K.K. 1242/1300)

◇日時 2019/2/24 ◇天候 晴 ◇交通費 2,300円 ◇資料 JR東日本「駅からハイキング 伊豆城ヶ崎海岸コース」 ◇歩数等 14,000歩 10km 

「通過時間等」宿泊先8:45-JR伊東駅前9:15-バス停城ヶ崎口9:55=ボラ納屋10:05=門脇橋10:25=伊豆海洋公園11:05=伊豆急城ヶ崎海岸駅11:45-JR熱海駅13:13-同新橋駅14:50=三田線内幸町駅15:02-自宅15:45 n>