森林が繁る港区の自然教育園を巡る

 一時の猛暑は緩んだが暑いことには変わりはない。暑さを避ける里歩きも難しい。そんな中、森林公園を歩き。せめて太陽を遮るコースにしたい。都内やその近郊では、林試の森公園や自然教育園、そして武蔵丘陵森林公園が浮かんだ。いずれも訪ねたことがあり、森や林内のルートを巡る。先ずは近くの港区白金台にある自然教育園から歩こうと思う。隣には都立庭園美術館がある。

 白金台駅から自然教育園へ 最寄り駅白金台駅は、我が家から三田線で一本である。処が乗った電車が手前の高輪白金駅止まりで、乗換えた。白金台駅構内は広く上下のエスカレータがあり、私には好都合。
 地上へ出て、自然教育園の方向を確かめスタート。目黒通りで、左の目黒方向へ歩き、交差点を渡ると前方に高い樹々が見え始めた。園に着いて入園するが、私のような高齢者は無料であった。園は広く20万坪とある。

 樹々が覆い繁る園 路傍植物園を行くとクヌギやコナラ、スダジイの広葉樹の古木が覆い薄暗い位。とても都内の中心とは思えない樹林が繁る(写真上)。足元にはコバギボウシの花が咲き、歓迎しているよう。土塁跡が遺り、室町期には白金御殿という館があったという。
 水鳥の沼へ左折。沼は綺麗ではない。隣のいもりの池も同様で、自然の儘のよう。池端の遊歩道は私一人で、山中のハイク気分。倒れた儘の松の木は“おろちの松”とある。道端には、先程のコバギボウシが咲いている(写真中)。

 牛蛙の聲を聞く 武蔵野植物園へ入る。木立と夏草が覆い繁っている。隣の高速道路がなければ、寡っての武蔵野を歩いている感じだろう。こちらは家族連れと交差する。広場を過ぎて小径を進むとまた人影はない。水生植物園とあり、この時期は湿地帯。Uターンして、入口へ戻ろうとしたら、案内が違う。知らず知らずに水生植物園を半周していた。それでも、半信半疑で反対側へ進む。池で鳴く独特の聲は牛蛙と気付いた。久しぶりに聞く聲である。ひょうたん池先にある松は“物語の松”(写真下)とあり、当園が江戸期高松藩松平家下屋敷の名残とある。
 先ほど沼へ左折した地点に至り、路傍植物園内を戻った。管理棟の隅で、シャツを着替える。暑さは感じなかったが、汗は滲んでいた。昼食の約束があり、少し遅れるとメールし、園を出て、目黒通りを白金台駅へ歩いた。昨夜台風8号の接近情報があったが、反れたようだ。(2022/8/26 K.K. 1467/1500)

◇日時 2022/08/14 ◇天候 曇 ◇資料 国立科学博物館「自然教育園」2021.12版 ◇歩行距離等 9,000歩 7㎞ 
「通過時間等」自宅9:10-三田線白金台駅10:15=自然教育園10:30=武蔵野植物園10:45=水生植物園10:55=自然教育園11:15=三田線白金台駅11:26・・・自宅13:45