巣ごもり状態が続いている。その中、また板橋区地図を眺めながら、歩く先を探し、出井の泉跡が目を惹いた。区内泉町にあり、古くは清水があったらしい。そして、その流れが出井川になって新河岸川へ注ぎ、現在は緑道として遺っているようだ。その途中に、池のある見次公園がある。泉町は三田線本蓮沼駅が近い。
浮間舟渡駅から出井川緑道へ 朝出掛ける際、前回新河岸川から浮間舟渡駅へ出る近道を探し損ねた(20.4.30)が、今回同駅から新河岸川へ歩き、出井川注ぎ口から緑道を遡るのが分かり易いと考え、バスで浮間舟渡駅へ向かった。前回地図上はっきりせずウロウロし大回りしたが、地図改訂版にはそれらしいルートがある。駅裏へ出て、大きな下水道施設の塀沿いの小路を見付け進むと、新河岸川に架かる長後さくら橋であった。前回は橋手前で右折していた。
御成塚 橋を降り、新河岸橋下を過ぎ、出井川水路を探すが柵があり直接近づけない。工場を回り込むと裏手が緑道で、住宅街の間に続いている(写真上)。現在では暗渠化し木々が植樹され、綠の通路である。中山道を渡ると橋の欄干が遺り、新小袋橋跡。また緑道を行くと、小さな公園があり御成塚があった。江戸時代鷹狩りの際将軍吉宗が指揮した高台跡とあり、通りは現在も御成塚通りと呼ばれているようだ。環八通りを横断すると住宅街も密になり右折左折を繰り返して、三田線の高架が見えだした。
高速下から見次公園 志村三丁目駅で緑道は切れてしまったが反対側に見付かり、また歩く。こちらでは散策者と擦れ違う。高速下で、歩道橋へ上がり緑道の先を見渡したが確認できない。予定通り高速下を見次公園へ向かう。近いと思っていたが距離があり、途中で、地図で確かめ住宅街へ入って近道をする。突き当たりに高い樹木が見え、目指す公園。二度目で(00.4.16)、擂り鉢状の池と記憶していたが違い、広く大きい池が中心で、釣り人や家族連れが大勢楽しんでいる。私は湿地に咲く菖蒲の花をカメラに収め、ベンチで休憩。
出井泉の跡 最後のポイントで、未知の出井の泉は、高速下を進み右へ入った地と確かめ、再スタート。左手の寺院が長徳寺で立ち寄ろうとしたが大きな境内で入口、山門が分からず、素通り。右折地点に見当付け、小公園先で銭湯前の横断歩道を渡り、泉町内を地番を見ながら行くと、住宅街なのに正面に土手が見え、出井の泉跡(写真下)。井戸が再現してあり最近の工事でも地下に湧水があると分かったと説明してある。嘗ては、此処を水源とし見次の池を経て、出井川になり新河岸川へと流れていたのだ。
板橋泉町には、高校同級生が上京時下宿し、二度ほど遊びに来たことがあった。池袋から都電であったろうか。そんなことを思い出しながら、三田線本蓮沼駅へ出る。今回は複雑な住宅街を巡るコースを間違えないで歩き通し、珍しいことである。(2020/05/26 K.K. 1326/1400)
◇日時 2020/5/10 ◇天候 晴 ◇交通費 シルバーパス利用 ◇資料 板橋区広聴広報課「板橋区図」2019-2020 ◇歩数等 12,000歩 9km 「通過時間等」自宅9:00-JR浮間舟渡駅9:35=長後さくら橋9:40=新小袋橋跡10:10=御成塚10:15=志村三丁目駅10:25=高速下10:35 =見次公園10:50=出井の泉跡11:10=三田線本蓮沼駅11:34-自宅11:55 |