晩秋の上田城跡、小諸城跡を巡る

 東信濃に上田城跡から小諸城跡を訪ねた。今回は弟と一緒である。これには経緯があり、多分、大河ドラマ真田丸放映中の頃だったと思うが、弟から上田城跡案内してくれと言われ、その内にと答えたことがあった。今年になって、催促され今回の同行になった。夕方東御市で開催の家内いとこ会参加の前に、案内することにした。

 上田城跡へ弟を案内 上野駅で落ち合い、北陸新幹線で上田へ向かった。先月の千曲川大氾濫には驚いた。その影響で新幹線ダイヤは未だ戻っていない。我が親戚達は、千曲川から離れ被害は無かったようだ。上田駅に降り、駅前幸村(信繁)像を案内すると、早速弟はカメラを出した。
 案内所で教えて貰ったルートを行き、坂を上がると左手が城跡で、正面から二の丸跡へ入城。紅葉が盛りで美しい。石垣にある真田石という大石を見て、櫓門から本丸跡へ。左の南櫓は昔からあったが、右の北櫓と門は後の復元と思う。家内の実家が近いこともあり、私は数度訪ねている。弟は櫓内も見学した。
 紅葉の中の古城跡 本丸内に真田神社があり、七五三参りで込んでいる。我々も手を合わせ、弟を裏の真田井戸へ案内。井戸は抜け穴になっていて、上田郊外の太郎山へ続いていると聞いたことがある。西櫓を見上げる。以前は内部も覗けたが、柵が出来ている。濠を眺め(写真上)、本丸土塁を巡る。木々は紅葉真っ盛りで、その下を歩きカメラに収める。左手奥に野球場があり、思い出した。当地出身のプロ野球選手がいて、家内が高校時代二軍戦がこの球場であり応援したと聞いた。南海の堀込選手(小諸商出)だったと思う。そんな話しを弟にした。城跡を出て、家老屋敷跡、現上田高校へ回って上田駅へ下った。

 小諸城跡から千曲川を眺める しなの鉄道で小諸へ移動。小諸城跡は駅から直ぐで、高架通路を渡り三の門から入城。右手に野面積みの高い石垣が遺り、弟へ伝える。こちらも紅葉に囲まれ晩秋である。二の丸跡は、関ヶ原戦の折、中山道を急ぐ秀忠が陣を敷いたとある。先程門前に秀忠憩石と案内があったが、目の前の敵、曲者上田城主真田昌幸と対峙中で、憩いの心境とはとても思えない。
 弟と藤村碑前から水の手展望台へ上がり、眼下に千曲川を眺める(写真下)。本日の大河は蕩々と流れ、先日の大暴れの様子は窺えない。戻って、富士見展望台へ。ここから富士が見えるとは初めて知った。義弟の案内で、我が両親と当城を巡ったことがあった。約40年前のことで、善光寺参拝の後であった。
 大手門へ 2人で天守台へ上がる。三層の郭があったが落雷で焼失し再建されなかったという。この年齢になると高い所は怖い。バランス感覚が以前とは違う。隣の神社に詣でて、下城。場外街中にある大手門へ。一度道を誤ったが案内出来た。駅へ戻り、帰宅の弟は上り、会参加の私は下りの電車に乗車。弟は満足したであろうか。(2019/12/13 K.K 1299/1300)

◇日時 2019/11/24 ◇天候 曇り時々小雨 ◇交通費 4,890円 ◇資料 上田市観光課「上田城」、小諸懐古園事務所「懐古園」 ◇歩数等 9,000歩 6km 
「通過時間等」自宅8:35-JR巣鴨駅9:10-同上野駅9:38-同上田駅10:55=上田城跡11:15/12:00=家老屋敷跡12:20=しなの鉄道上田駅(昼食)12:59-同小諸駅13:25=小諸城跡13:30/14:20=大手門14:30=しなの鉄道小諸駅14:58-同田中駅15:20-東御保養所15:50