日本海を眺めながら月山弥陀ヶ原を歩く

我が家に来たダイレクトメールに、月山弥陀ヶ原や湯殿山を巡るバスツアーを見付けた。山形出羽三山の羽黒山詣でや月山登山はしているが、弥陀ヶ原は未踏で、湯殿山神社も参拝していない。これまで、是非にと数回検討したがアクセスが不便で、どうしようかと迷っていた。渡りに舟と参加を申し込み、ハイク友Kさんも同行をオーケーしてくれた。

 咲き残る高山の花々 羽黒山を出たバスは、月山高原ラインを走って8合目弥陀ヶ原に着いた。山岳道路で狭い上に後半はうね曲がる急坂となり、1時間を要した。月山頂上下の標高1400mの高原で、湿原が広がっている。添乗員は、高山植物の花は終わったという。私は期待していたが、時期が過ぎやむを得ない。木道へ入ろうとするとハクサンフウロが目に付いた。出迎えに感謝しカメラに収め、先へ進むとアザミの根元に咲く濃紫の花はエゾリンドウ(写真上)。久しぶりの対面で、思わずKさんへも伝えた。白い花はカラマツソウだろう。月山中の宮に参拝すると、正面のなだらかな尾根の先に月山山頂(1984m)が見えた。反対側の姥沢から同級生達と極めたのは何年前だったろうか(05.8.16)。江戸中期芭蕉一行はここから登ったという。

海と山との大展望 木道に沿い右折すると池塘が現れ出した。残る白い花はワタスゲか。更に右折すると、下方に、庄内平野からその先に日本海が広がった(写真下)。そして右には、鳥海山である。先程は飛島も望めた。夕日を受け海はキラキラ光り、大鳥海は黒い姿で聳えている。天候に恵まれたことに感謝しながら、二、三度シャッターを切り、写り具合を祈った。バスに戻り、月山高原ラインを無事下り切ると、運転手へ乗客から拍手が湧く程の難所の走行で、特に対抗バスとの擦れ違いは腕の見せ所であった。

羽黒山神社参拝 先に羽黒山三神合祭殿に参拝した。上野を8時出発したバスが着いたのは15時。私は三度目の参拝だが、新潟県出身のKさん初めてという。添乗員は、杉並木の参道から本殿へ案内してくれた。この道は通ったことなく、古社らしい参道。境内端に芭蕉像と”涼しさや ほの三日月の 羽黒山”の句碑があった。私はこの句は知らず、月山を詠んだ”雲の峯 いくつ崩れて 月の山”は知っていた。参拝し、秘仏公開中とあり入殿し拝願したが、凡人には良く分からない。約30年前母や家内と最初に参拝した時は即身仏がご本尊であったと思うが、不確かである。最近、歌手羽山みずきが、当社の巫女出身と聞いた。売店の方に尋ねたら頷いて、鶴岡出身と教えてくれた。時々テレビの歌番組に、みちのく三人娘としても出ている。
宿泊は、鶴岡市郊外の小さなビジネスホテルで、夕食時、Kさんと2人で庄内の地酒と魚介を楽しんだ。(2018/09/05 K.K. 1207/1300)

□日時 2018/8/22 □天候 晴 □ツアー参加費 21,000円 □歩行数等 9,000歩 7km □資料 「弥陀ヶ原湿原木歩道コース」、「羽黒山(三神合祭殿)境内案内図」
「通過時間等」自宅6:40-JR上野駅前7:50-羽黒山15:05/16:00-月山8合目弥陀ヶ原17:15/17:55-鶴岡市内ホテル19:10