千葉の北総地域に北総線が開通して何年になるだろうか。JR成田線と京成成田線の間だと思うが、私には未訪の地である。ハイキング先の偏りを避けようとしていたら千葉の北総地区が目に付いた(新ハイキング社「千葉を歩く・北総 歴史散歩」臨時増刊37頁以下)。我が家からは遠く、未知の地で情報が乏しく少し不安である。新たに歩く候補地域開拓に下見に出掛けることにした。
北総線で千葉ニュータウンへ 日暮里駅から乗車した京成線を高砂駅で北総線に乗り換えた。北総線が成田空港まで続くと初めて知る。千葉県に入り東松戸駅、新鎌ヶ谷駅を過ぎると両側に森が広がり、その間の平地に住宅街が点在する地になり、北総中心地の千葉ニュータウン中央駅に着いた。我が家から1時間30分で、私の予想よりは遙かに速かった。未だ新しく大きな駅舎を出ると、駅前通りには高層ビルが建つが周囲の空き地とはミスマッチ風。我が高島平団地の引越し時を彷彿させた。
古社、名刹を巡る ニュータウン大橋を渡ると花の丘公園。右折し団地の間を行き、田畑地帯となる。厳島神社を探し路地へ入ると農家も大農家が並ぶ。集落の端にあった神社は小さな社。参拝し、境内には出羽三山の石塔を見た。集落内を右折、左折し見付けた案内に従い結縁寺へ(写真上)。行基菩薩建立とあるがその雰囲気は窺われない。すぐ隣が熊野神社。入口に入定塚の立札が立つが初めて見るもので、案内もなく私には意味不明(帰宅後の調べでは行者・修験者の供養塚らしい)。前にある蓮池先に頼政塚を探したが一本先の道と気付いて到達。平氏打倒の兵を挙げるもが成らず自刃しその首塚という。奥へ進むと田畑が広がる。丘陵を覆う樹林帯で仕切られ(写真下)、何故か私には千葉の田舎らしい風景に見え、その中の一本道を行く。大通りへ出たが目印のコンビニがない。右か左かと迷い、ふと正面を見ると寺院風の屋根が見えた。もしかしてと近付くと目当ての多門院。詣でた後境内隅で休憩し、持参したお茶を飲む。
印西牧の原駅へ ここで、次の草深森は省略し、大通りを真っ直ぐ印西牧の原駅へ向かうことにする。冬の森は惹くものがないだろう。通りから直ぐの印西太子堂への左折点に注意しながら側道を歩き、工業団地を過ぎるもその地点が中々来ない。見逃したかとも思ったが、予想より大分先を左折。お堂はあったが荒れた建物だけで、寺名を示すものは何もないが位置から間違いないだろう。軽く頭を垂れて、後にする。ここにも出羽三山の石塔があった。駅までは未だ距離があるが、近付くに連れビルが目立ち、通りも広くなり、交通量も増した。メタセコイヤの並木通りに至り、アングルを探しカメラに収める。牧の原駅へはもう少し歩かなければならなかった。今回、近い上JR成田線小林駅へは歩ける距離と分かり、コースが増えるだろう。 (2017/01/08 K.K. 1078/1100)
○日時:2016/12/26 ○天候:曇り ○交通費:2,330円 ○資料:新ハイキング社「千葉を歩く・北総 歴史散歩」臨時増刊平成19年1月,44頁 ○徒歩距離:15km, 20,000歩
「通過時間等」自宅8:30-JR巣鴨駅8:55-京成日暮里駅9:11-北総線高砂駅9:32-同千葉ニュータウン中央駅10:00=花の丘公園10:15=厳島神社10:35=結縁寺10:45=熊野神社10:50=頼政塚11:10=多門院11:30=印西太子堂12:15-北総線印西牧の原駅12:56-JR日暮里駅13:50-都営三田線巣鴨駅14:01-自宅14:30