北総印西に木下街道を歩く

 本棚にあったハイキングガイド誌から千葉印西市にある木下(キオロシ)街道コースが目に付いた。以前にもチェックしていたが未踏である。再読すると芭蕉が鹿島詣へ歩いた街道とあってその気になり、駅から直ぐ歩くというアクセスが良いコースにも惹かれた。暖かく、風のない日を選んで出掛けた。

 北総印西へ スタート駅は北総線千葉ニュ-タウン中央駅で、神保町駅から都営新宿線に乗り、東日本橋駅で京成線に乗り換え、高砂駅で北総線へ乗り継いだ。予報通りハイキング日和で、印西のニュータウン中央駅から新団地を抜け、浦幡新田公園を目指し最短距離で公園に至る。中央の池を覗くと鴨が数羽浮いている。木下街道へと住宅街小路から通りへ出て、次のポイント百庚申を探す。大きな四辻にあったのは一億供養塔(1799(寛政11)年に造立)で、未だ先かなと直進を続けるとバス停に白井とあり、違うようだ。地元の方に教えて貰いUターン。
 ようやく木下街道 先程の四辻を印西へ左折し行くが、現在地が不明。野菜直売所があり教えて貰うと、木下街道には間違いないようだ。大分歩いた時道路左端に石塔が多数並び浦部地区の百庚申であった(写真上)。ようやくコースに乗り歩き続けると、古い集落内になり浦部銀座通りとあるが、大半の店は閉まり、その面影はない。次のポイントは月影の井だが、その先の永治プラザの案内が見えてきた。コミュニティセンターとあり情報収集に立ち寄ってマップを得、色々教えて貰った。

 史跡、古社、古刹 センター前の月影の井の案内に従い旧道を行くと、井戸跡があった(写真下)。解説によれば、鎌倉の「星影の井」、奥州二本松の「日影の井」と並び東日本三名井とあるが、市指定の史跡という。もう少しランクが高くとも良いのではと思いながら、カメラに収めた。集落内奥から里山へ上がり、宮内の鳥見神社、観音寺と回る。境内には神楽殿もあり由緒ある古社のよう。奈良期慈覚大師創建古刹の仁王門に惹かれ、奥の拝殿を入れてシャッターを切った。そして、受験生の孫をお願いした。
 バスで布佐駅へ 本日は何故か脚に疲れを感じている。歩き始めて2時間程度なのだが。コース終点のJR成田線木下駅へは未だ半分程度だろう。先程プラザで、駅へは距離がありバス利用すればと勧められ時刻表を貰っていた。永治バス停から30分後にバスがあると分かり、木下街道へ戻りバス停を見付け時刻を確かめ、近くの空き家軒下を借りシャツを代えた。時間通りにバスは来て乗車。坂を下り田園地帯を走ってJR布佐駅に着き、20分後の上野行きに乗った。
 今回の里歩きは反省点が多い。いつものように頭に入れたコース地図に頼りすぎ、方向違いや距離感に誤りを生じ、完歩を逃してしまった。加齢の所為もあるが、地図を出して確かめ、慎重でなければならないと思う。(2020/03/15 K.K. 1316/1400)

◇日時 2020/2/24 ◇天候 晴 ◇交通費 1,930円 ◇資料 山と渓谷社「首都圏ハイキング 木下街道」1999年9月115頁 ◇歩数等 20,000歩 14km 
「通過時間等」自宅8:25-都営神保町駅9:04-京成東日本駅9:23-北総線高砂駅9:45-同千葉ニュータウン中央駅10:20=浦幡新田公園10:35=一億供養塔10:55=白井Uターン地点11:10=百庚申11:40=永治プラザ11:55=月影の井12:05=鳥見神社12:15=観音寺12:20=永治バス停13:03-JR布佐駅13:40-同日暮里駅14:31-三田線巣鴨駅14:42-自宅15:10