上州に山城松井田城跡を巡る

今年のかぼちゃ会旅行、群馬の磯部温泉行きを利用し、城跡探訪を目論み、近くにある松井田城跡と磯部城跡を訪ねる予定にした。高崎駅乗換のJR信越本線沿線にあり、アクセスは悪くない。所在地を調べ、ネット情報を得た。列車ダイヤが1時間に一本と分かったが、集合時間には間に合わせたい。

 遠い城跡口 高崎駅で信越本線に乗り換え、西松井田駅に下りた。田舎の小さな駅で、案内板から城跡を確かめ、駅前大通を歩き出す。城跡案内標識があり幸先良いと思ったが、期待し過ぎであった。補陀寺前から国道18号バイパス高架下を抜け、右折しバイパス沿いで山際を行く。ネット情報では城跡への上り口がある筈だが草木が生い茂りそんな山道は見当たらないし、案内もない。蕎麦屋の先の舗道がそうかなと山側へ左折し、坂道を上がる。左手に進入路があり入ったら弓道場で、城跡はもっと先と教えて貰った。坂を下って、城跡案内図があり(写真上)到着。予定より大分時間を喰っている。
 戦国城跡遺構と歴史 舗道を上がり切ると、大手登城口。低い山だが林が深いようだ。いよいよと進入し、三度壕切を渡ると分岐に至り、左手の水の手へ。突き当たると井戸跡ではなく沢であった。戻って、右の横壕跡から武者だまり、そして連続畝竪壕。畝壕は北条系を想起させるが、斜面に竪壕は窺えない。荒れた山道が続き、また戻って、正面が大手口跡。その上に馬出があり、こんな奥、上部の大手門や馬出は初めて見る。近世ではなく、戦国期の築城だからか。全てその時期の遺跡で、深い山中に痕跡以上に遺っている。
城跡ガイドによれば、永禄年間、1560年頃の築城で、諏訪氏、安中氏、武田氏、そして北条の城代大道氏が城主であったとある。甲斐武田氏の侵略を受け、織田の滝川氏敗走後は北条氏の支配下になったが、小田原征伐で前田、上杉、真田の連合軍が碓氷峠を越えて来た。戦国時代の主な歴史を経験し、豊臣時代になって廃城という。本丸相当の平らな主郭跡へ上がったが、城跡全体からしては、小さな郭。虚空地蔵があった。カメラに収め、下り始める。とっくに予定した13時の電車には間に合わず、1時間後にする。
 磯部城跡は止め、かぼちゃ会へ 往路を戻り、バイパス道へ出ると、正面が妙義山(写真下)。鋭い岩峰を久しぶり眺める。城跡への進入口を確かめながら戻るも、見付からなかった。補陀寺は、城主の居館跡らしいが時間なく、駅へ直行。予定より1時間遅れで、予定の磯部城跡見学は困難になる。かぼちゃ会メンバーから、間もなく磯部駅着のメールが来て、私も、同駅で待つことにした。山城跡を上下し少し疲れた。
今年の会も盛り上がった。いつもながら奥様方は元気で、様々な手作り料理を持参してくれ、飲食やおしゃべりは二次会でも続いた。Oさんは体調良さそうで、往年の元気を取り戻して、場を盛り上げてくれた。有り難うございました。      (2018/06/20 K.K. 1189/1200)

□日時 2018/6/1 □天候 晴 □交通費 2,700円 □資料 ネット情報「松井田城址見学ルート」 □歩行距離 13km 19,000歩
「通過時間等」自宅8:45-JR赤羽駅9:38-同高崎駅11:23-同西松井田駅11:55=補陀寺前12:05=松井田城跡入口12:30=大手登城口12:35=水の手跡12:45=主郭跡13:05=松井田城跡入口13:30=バイパス下13:45=JR西松井田駅14:15-同磯部駅14:45-宿泊先15:00