ラフティング、カヌーを眺めながら御岳渓谷を歩く

暑い夏、少しでも涼しいハイキング先をと想い巡らした。渓谷や川辺の中から御岳渓谷が浮かび、手許のガイド資料を探すと、多摩の有名ハイキングコースであり、数種類のパンフが見付かった。これまでも御岳渓谷は訪ねているが、御岳山への通り過ぎが多く、渓谷自体を歩くのは何年ぶりだろうか。なるべくこれまで歩いたことのないコースにしたい。%e5%be%a1%e5%b2%b31

ラフティングに出会う 新宿駅から奥多摩直通のホリディー快速に、久しぶりに乗車。今回は軍畑(イクサバタ)駅に降り、多摩渓谷に架かる軍畑大橋袂をスタート。側道に遊歩道入口が見付かり、谷へ下りて渓谷左岸を行く。水量は少な目も流れは激しい。ハイカーは見当たらないが、川遊びの家族連れがチラホラ。遡上を続けると、ゴムボートが下って来た(写真上)。ヘルメット、ライフジャケットを着けた若者達が乗り込んでいる。御岳渓谷でも、ラフティングが始まったと知る。中には、浅瀬へ入り込むボートや岩にぶつかるボートもあり、操作の稚拙の差のようだ。事故がなければと思う。

歌碑、美術館、そしてカヌー 沢乃井酒蔵ガーデンを通過。ここの左岸遊歩道も初めてで、民家や商店の裏庭先。”お山の杉の子”の歌碑に出会う。歌のおばさん安西愛子が書いた碑で、作詞者の縁らしい。子供の頃、我が父も口ずさんでいたことを思い出した。戦前の歌と知る。御岳小橋を渡り右岸へ。対岸に旅館を見て、研究会と称し当地に宿泊し遊んだことがあった。バブルの恩恵だったろうか。直ぐ、玉堂美術館。日本画が展示され二度ほど入館した。絵に興味を持つ旧友に、案内すると話してから大分時間が経つが、未だ実行していない。御岳橋下を抜けると、カヌーの練習場。本日も数隻が急流を上下している。リオ五輪で日本人が入賞したシーンを観て、横からのポイント通過を不思議に思っていたが、棒は紐で吊してあり、棒下を横からも通過できることを目の前で確かめた。杣の小橋を渡りまた左岸へ。御岳山へはこの橋を渡ってケーブルカー滝本駅へ歩く。

%e5%be%a1%e5%b2%b32 フィッシングセンターから御嶽駅へ 渓谷は広い河原となり、釣りエリアで、舟の類は見当たらない。御岳美術館前へ着き、ベンチで休憩し水分を補給。途中の草原で、アゲハらしき大きな蝶に出会いカメラで追ったが、追い切れなかった。フィッシングセンターでは、多くの男女が釣り糸を垂れている。鱒釣りであろうか。河原に渡された板橋でセンター事務所へ寄り、右岸ルートを尋ねる。森の中の小径を教えて貰い、突入。河原に遊ぶ子供達を下に見ながら、土手に切られた道を行く。やはり杉林の中にも遊歩道は続いていたのだ。ノカンゾウの花に会い、発電所建物を迂回し神明橋を過ぎ、杣の小橋。左岸へ渡り、御岳渓谷の両岸をほぼ上下。御岳橋手前(写真下)で渓谷を脱し、御嶽駅へと上がった。 (2016/08/26 K.K. 1054/1100)

○日時 2016/8/13 ○天候 晴 ○費用 1,820円 ○資料 山と渓谷社「首都圏ハイキング2003 奥多摩・御岳渓谷遊歩道」20頁 ○徒歩距離 12km 17,000歩

「通過時間等」自宅7:10-大江戸線春日駅7:50-JR新宿駅8:19-同軍畑駅9:50=御岳渓谷10:00=沢乃井ガーデン10:20=お山の杉の子歌碑10:30=御岳橋下10:40=杣の小橋10:55=御岳美術館前11:15=JR御嶽駅12:25-同新宿駅14:02-三田線春日駅14:18-自宅14:50