JR飯田線に乗り天竜峡を往復する

 車窓から眺める風景は、伊那谷とは思えない。東の南ア赤石山脈や西の木曾山脈は遠く、平地を走っている。真ん中を流れている筈の天竜川はもう見えない。私は、飯田線は峡谷を北から南へ走る路線と思っていた。木曽谷に比較し狭い谷間と想像していた。それが外れ、停車を繰り返しながら、田園地帯を飯田から天竜峡を目指している。

 辰野から飯田線 本日は、Sさんの車に便乗し、岡谷駅に6時頃着き天竜峡行き一番電車に乗った。Sさん、私の飯田線乗り鉄願望を覚えていてくれて、長野行きの際誘って頂いた。通学列車は時刻通り発車し、辰野駅から飯田線で、JR東海である。今回は天竜峡駅往復で、89㎞45駅とあり、各駅停車を繰り返しながら伊那盆地を走り、谷ではない。実は豊橋駅から飯田線を乗り切ったことがあり(91.4.30,5.1)、もう30年以上も前で、何ら車窓風景は記憶にはない。知る駅名は少なく、知るのは伊那市や駒ケ根程度で、千畳敷を歩いた帰途に駒ケ根駅から飯田線で諏訪へ出た(02.10.18)筈と思い出した。駒ケ根駅周辺は市街地が広がっている。

 駅多く駅間短い 飯島駅を通過し、91年は当地に泊り、高遠城址を訪ねた。Yさんと一緒で、飯田沿線の野田城址や長篠戦場跡見学の後であった。飯田線は小さな駅が多く、そして駅間も短い。これは路線図を眺めて気付いていたが、本当にそうであった。そのためか上下交換の際、待ち時間が多く長めである。元善光寺駅を過ぎて飯田駅に着いた。

 飯田そして天竜峡 飯田市は伊那、南信の中心都市で、駅舎はそうでもないが市街地は広そうである。旧職場には飯田出身の同僚がいて、山仲間もいたが早世された。飯田市の郊外へ出ると左手に天竜川が姿を現し、大河らしい。そして、初めてのトンネルを抜け、当列車終点天竜峡駅に滑り込んだ。岡谷から3時間30分要した。
駅前が天竜峡で、姑射橋から眺めると渓谷は狭く深く、その間を滔滔と流れている。二度目だが初めてのよう。家内の弟が飯田に赴任していた時期があり、夏休みに天竜峡を案内して貰い、遊覧船も楽しんだがもっと下流だったと思う。子供が未だ小学生の頃か。豊橋駅迄の全線は195㎞と遠いし、また長野県は広く、天竜峡駅から愛知県境中井侍駅までも未だ約30㎞ある。天竜峡駅から岡谷行に乗ったが、客は私一人。復路は3時間であった。今回は半分弱で、飯田線乗り切りは、覚悟が必要と改めて感じた。(2025/10/16 K.K.1619)

◇日時 2025/10/1 ◇天候 曇り ◇交通費 5990円 ◇歩行距離等 9000歩 7㎞
「通過時間等」自宅3:00-JR岡谷駅6:36-同駒ケ根駅8:08-同飯田駅9:35-同天竜峡駅10:05/10:55-同岡谷駅13;55/14:41-同高尾駅18:48-同新宿駅19:47-三田線巣鴨駅20:07-自宅20:40