伊豆城ケ崎海岸を再訪する

 弟を伊豆の城ケ崎海岸へ案内することになった。前夜伊東温泉に泊まり、翌朝城ケ崎へ、である。伊東駅前8時溌のバスに乗るべく、宿泊先を出たが、15分の予定が倍近くを要して、バスを捕まえた。城ケ崎海岸は、私は6年振りで(19.2.24)、今回は同じコースの予定。

 バス停からぼら納屋へ 海洋公園行のバスを城ケ崎口で下車し、歩き始める。ようやく前回の記憶が蘇り、海岸へ向け下り坂である。左手が海岸で遊歩道もあるが眺めはなく、今回はそのまま下り続ける。坂下に嘗てのぼら漁用の納屋、現食事処があり、目の前は海岸で相模灘であろう。波静かである。

 城ケ崎を歩く いよいよハイキングコースへ突入。私が前で、弟は後ろ。坂の階段は新しく、高さ幅は我々向き。タブの木やクロマツが続く樹林帯で、小さな岬、狭い入江を見ながら進む。幕末黒船用に韮崎の代官江川太郎左衛門が築いた砲台跡の案内があり、記憶にあった。時々林が切れると荒々しい岩礁と岬が覗け、波音も大きくなった。断崖の海岸は、大室山噴火で流れ出た溶岩という。あの山(580m)の仕業とは信じがたいが、噴火口直径100mと大きかった(20.2.2)。コースも大きく上下し、城ケ崎海岸らしくなった。今回私は、ストックを持参し使用している。急坂を上がると吊り橋であった。洋上の島は大島だろう。

 門脇吊り橋 一息付いて、弟を待つ。そしたら左手に、“城ケ崎ブルース”の歌碑があった。前回気が付かなかった。ロス・プリネスの歌唱だが、若手もカバーしている。・・・ふたりの恋の城ヶ崎 咲けよ匂えよ湯の花すみれ あしたのことは 言わないで・・と唄い、3番には、天城連山東端の遠笠山もでてくる。二人で吊り橋を渡り、下を覗くと23mは高い。渡り切ると門脇岬で、同灯台。吊り橋にも思い出がある。私の中学の恩師と同名で、私の記録を読まれた先生は私にぜひ訪ねたいとおっしゃったが亡くなられた。その後奥様にお会いする機会があり尋ねたら、首を横に振られた。
ここでコースを出て海岸を離れ、駐車場から大通りへ出る。私の記憶ではコースは展望のない林の中の小径で最後は長い急坂でこれを避けた。別荘地帯の道路歩きをして、駐車場を回り込むと海洋公園入口で休憩。30分後のバスで伊豆高原駅へ。伊豆急行で熱海駅へ出て、帰途に就いた。弟に御馳走になった鯖寿司弁当はすきっ腹に美味であった。(2025/10/4 K.K.1618)

◇日時 2025/9/25 ◇天候 晴 ◇交通費 3420円 ◇資料「伊東城ケ崎自然研究路ガイド」◇歩行距離等 12000歩 9㎞
「通過時間等」宿泊先7:40=JR伊東駅.8:00-城ケ崎口8:35=ぼら納屋8;45=門脇吊り橋9;20=海洋公園10:35-伊豆急伊豆高原駅11:02-JR熱海駅12:06-同横浜駅13:48-三田線巣鴨駅14:43-自宅15:15