JR大糸線で松本から信濃大町へ

 JR東日本大人の休日俱楽部パスの後半は、中央本線で松本行きとしたが、宿泊先が確保できない。日帰りも覚悟して、出掛けた。初日は大糸線で信濃大町へ行き、翌日は上高地と考えていた。新宿駅から中央本線特急で、松本駅に着き宿泊先を探したが事前検索通り、満員と断られた。取りあえず信濃大町を往復しようと大糸線に乗車した。

 大糸線で信濃大町へ 大糸線は何年振りだろうか。夏の白馬会合のため数年夏に乗ったことがある(09.7.26外)。松本から糸魚川までの長い路線で、今回はその前半で約1時間。郊外へ出て梓川を渡り、梓橋駅であった。穂高駅を通過。ここは少し思い出がある。確か燕岳登山の際、当駅で降り穂高神社に参拝した(08.8.2)。奥宮は上高地の明神池畔にあったと思う。安曇野を走っている。先程来左手に高い山々が連なり北アルプスも、蝶ヶ岳や常念岳だろう。安曇追分駅、信濃松川を過ぎて信濃大町駅に着いた。駅舎を眺め、青木湖キャンプや黒四ダムからの帰途に利用したことを思い出した。もう半世紀も前のこと。案内所で情報収集し、雨模様の中、市内大通りを上下。

 呑み鉄本線か 黒部源流にある山小屋三俣山荘の資料室を目指すが、本日は休みという。登山番組で知った唯一の寄りたい先であった。酒樽を積んだ酒蔵市野屋の前を通り、試飲の可能性を聞いたらオーケーという。店内奥へ入り、ご当地酒をちびちびと小さなカップで頂く。六角精児の呑み鉄本線である。感想は辛口、甘口だけで六角さんとはいかない。六角さんは未だだが、酒場詩人吉田類は来たという。晩酌用に四合瓶“風さやか”一本求めて辞した。実は、仲間から吞み鉄用にウィスキー容器を貰っていて、今回初めて持参していた。

 塩問屋見学 駅へ戻る途中、“塩の道ちょうじや”という庄屋平林家店舗があり入場。塩問屋や味噌、醤油の醸造業者で、江戸期からの塩蔵や家屋を見学。塩の道千国街道に面していたという。展示資料から、塩は糸魚川付近の日本海産ではなく、北前船で関西から運んだ塩であったとある。えっ!で、白馬会合の際塩の道を歩いたが、そんな疑念は生じなかった。謙信は金を払って敵に塩を送っていたのか。駅前のビジネスホテルに投宿。偶々一部屋空いていた。温泉付きで、晩酌前に手足を伸ばした。(2024/10/31 K.K.1577)

◇日時 2024/10/3 ◇天候 曇り ◇交通費 大人の休日俱楽部パス 
◇資料 「信濃大町チケットガイド」               
「通過時間等」 自宅7:55-JR巣鴨駅8:31-同新宿駅9:00-同松本駅11:45/12:20
-同信濃大町駅13:30=酒蔵市野屋14:10=塩の道ちょうじや15:00=宿泊先16:10