私が登った百の名山&低山=関東編=「奇峰、奇岩の妙義山腹を歩き、石門を巡る」

 今回は、Mさんと一緒に妙義山のお中道を歩く。同道は関東ふれあいの道でもある。Yさんは今朝まで仕事と言うことで不参加となり残念。彼は妙義神社参拝を楽しみにしていたと思う。Mさんとは一昨年春の両神山以来。

 妙義神社から大の字へ 妙義神社参拝の後、大の字に登る。これが後半バテた原因となる。結構急な登山道を約40分で大の字到着。鎖を使用して展望台となっている岩の上に上がる。小憩後奥の院への道を上り、途中から下る。奥の院へは更に15分上ると聞いたが、後半を考慮して次回に廻す。ふれあいの道までの下りが中々の険路。狭く、急である上に、鎖場もあり、結構苦労する。案内通りの時間を要した。その後第一見晴からはふれあいの道を歩く。これがなんでもない山道のようだが、階段が設けられた小さなピークを越す、似たような上りが十回前後続く。最後はすっかり参ってしまい、Mさんに休憩をしばしば求め、また励まされる。資料のように逆コースの方が楽のようだ。

 大砲岩、そして石門 ようやく大砲岩到着。その後石門を巡り、第二石門のかにの横ばいを通過して中之岳神社付近に下りた時には足が疲れてしまった。バスがないのでタクシーを呼びJR松井田駅に戻った。

 同行者のリード Mさんにはすっかり世話になる。鎖場は彼が先行し、彼のアドヴァイスで、恐怖感もなく安心してこなす。彼はいつものように、ゆっくりとしたペースで確実に歩を進める。小生には中々まねが出来ない。大砲岩付近ではMさんが高い離れた岩の上に上る。少し心配したが、楽々と上り、大砲岩まで上ってしまった。岩の上に猫を連れた人が見えたが、Mさんの話では最後はザックに入れて上げたらしい。小生を気にして滑った箇所があり、Mさんに余計な心配を掛けないようにしなくてはと反省する。

 妙義山を仰ぐ 妙義山は長野往復の際に車窓から見て知ってはいたが、真下で見ると迫力が違う。そそり立つ岩峰を仰ぎ、オーバーハングした岩の下を、背を屈めて歩く。長い鉄の梯は痩せ尾根にへばり付くように掛けられている。また、自然の産物とは言え連続する石門にはびっくり。チェックポイント第四石門は大規模なもので、門内に大砲岩を入れてMさんにカメラに収めて貰う。

 美しい紅葉 遅いと思っていた紅葉が盛り。真っ赤な紅葉が随所に残り、紅葉鏡に覆われた山全体が秋の日に輝き美しい。歩きながら感嘆し、足を止めてはしばし見とれる。疲れを癒すには十分と言ったところ下山後道路から見た山は、全体が茶色で飼い猫たまの背中のようであった。帰宅したら長女が北海道から戻っていて、たまを膝の上に置いて、皆と食事をしていた。               
関東ふれあいの道プラス大の字を歩いたが、小生には前者が適当。今回と逆に歩けばそう難しいコースではなく、次回は新緑の季節にでも歩こうと思う。Mさん大変お世話になりました。またよろしくお願いします。(96/11/23 43/100)

追記 本コースは、関東ふれあいの道・群馬県11「サクラの里と石門の道」である。なのに険しい岩場の道であった。大学ワンゲル部OBMさんのリードでなんとか歩き通した。彼は、私の最初の山歩き厳冬の三つ峠山も一緒で(94/02/26,27)、私の山歩きの師匠である。約30年後に妙義神社を訪ねたが石段の上下に難渋してしまった(23/1/20)。本コース踏破は、過去の話になってしまった。