私が登った百の名山&低山=関東編=「勤務先ワンゲル部に同行し日光白根山へ登る」

 勤務先所内ウェブに日光白根山登山者募集を見て、即座に参加を申し込んだ。偶然だが今夏日光白根山は百名山だが登りやすい山と知り、調べたらアクセスが悪く、何とかならないかと思っていた。都内集合でレンタカー利用とある。ワンゲル部の若いメンバーと一緒で、彼らのペースに付いていけるかが少し心配だが何とかなるだろう。

 遅れて正午前スタート 関越高速道路の大渋滞に巻き込まれて、登山口丸沼高原には1時間30分遅れであった。準備しロープウェイで山頂駅に上がり、山ガール含め一行13名は11時50分登山開始。晴天下の正面に白根山が聳え鋭い岩峰は登山を阻んでいるかのようである(写真上)。登山道は針葉樹林の中を進み、急坂ではなく、順調に上がり続ける。若い二人が先頭で、ペースが速い。私も、T部長も“もっとゆっくり”とアドバイスした。休憩も少なく、七色平分岐で立ち止まった程度。下山者と交差しながら緩やかな上りの山道をグングン進み、先頭グループ、殿小集団、その中間の私はいつもよりペースを上げている。小さな急降下地点を通過し中間点を過ぎて、いよいよ急登の地。皆自然に初めての大休憩。隣の女性達からチョコが回って来た。

 ザレ場、ガレ場、山頂へ 上り切ると森林限界を超え、正面上には白根の岩峰、振り返ると雲海の中に冨士も浮かび、この時期の冨士は黒色である。ザレ場の登山道は歩き難い。直登は尚更で、一歩一歩足下を固めながら上る外はない(写真下)。ここでグループに遅れ、最後尾からも離れて必死に山頂を目指す。ガレ場から岩場となり、右手に火口跡を見ると山頂で、社の前に皆休んでいた。私も当地以北最高の山(2578m)の頂を踏んだ。昼食を取りながら眺めると、窪地を挟んだ隣の峰の方が高く見える。向うが山頂のようで、若い人達は元気に挑戦したが、私にはその気力はなく、ここで十分と休憩を取り続けた。気になっているのが16時というロープウェイの最終時間。現在14時で、下りが苦手な私にはギリギリの状態。上りが2時間であった。リーダーに告げ、皆の予定より10分前に、私は下山開始。多分中間地辺りで追い付かれるだろう。下りのザレ場では高山植物が紅葉色に染まり美しい。カメラに収めた。

 一足先に下山開始 遅い午後の時間のためか、下山者は少ない。ストックを使いながら、懸命に下り続ける。想定通り、中間の地獄薙ぎで、元気な中年2人に追い付かれて、一緒に下る。そして、七色平分岐で、後続グループを待ったが、その後はまた離されてしまった。不動岩下から山頂駅に着いた時は、15時55分。ところが先着メンバーは足湯を楽しんでいた。最終ロープウェイは16時30分であった。携帯が振動し、娘から。木曽御嶽山の件を知った。直ぐ、登山中だが白根山と返信した。無事下山し、紅葉が始まった金精峠への道からいろは坂を下り、宿泊先鬼怒川温泉へと向かった。ワンゲル部の皆さん有り難うございました。お陰で高山登山を楽しみ、記録に加えることが出来ました。 (2014/9/27 40/100)

追記 久しぶりの百名山であった。単独行も予定していたが、アクセスが悪くのびのびとなっていた、ワンゲル部のお陰で、登山を楽しんだ。毎秋、木曾御嶽山の噴火事故の報道の度、私は本山を思い出す。