都内渋谷から表参道へ歩く

 ここ数年渋谷行きを避けていた。某放送局のコロナ報道でいつも渋谷駅前の混み合うスクランブル交差点が大写しされ、それで敬遠していた。渋谷散策コース案内のスクラップは大分前のもので、ファイルの一番下にあった。ようやく落ち着いて、そろそろ良いだろうと出掛けることにした。友人達との生け花展鑑賞で待ち合わせがあり、その前に歩きたい。

 渋谷はハチ公像から 神保町駅から地下鉄半蔵門線に乗り、渋谷を目指した。渋谷は近く、地下駅からJR渋谷駅へ上がる。人出があり外国人が多い中、ハチ公像へ。今年生誕100年で山手線電車に記念プレートを付けるイベントが放映された。
 大勢の見物客に囲まれた中心にハチ公は座っていた(写真上)。何年振りだろうか。記憶よりは小さな像。順番を待ちカメラに収めた。6月に故郷大館駅へ行ったが会えなかった。
 山手線高架下から東口へ歩き、左折してびっくり。のんべい横丁で、昭和も30年前後の飲み屋街。闇市の名残と思うが、今では小ぎれいな店が連なっている。その先が宮下公園だが、ビルの屋上。案内にあったハチ公のオブジェは見当たらなかった。

 東口をウロウロ 戻って宮益坂を上がる。途中左手に御嶽神社があった。参道から石段を上がって参拝し、芭蕉句碑へ。“眼にかゝる時や殊更さ月不二”の最後の旅の句と知る。 次は、クロスセンターにある尾崎豊の歌碑だが、青山通りと分かり、歩道橋から入ったビルのテラスに見付かった。若者に人気のあった歌手と思うが、私は名前を知る程度。
 金王神社へ歩く。二度目だが、六本木通り交差点へ回り道して、坂を下った先が同神社。見覚えなさそうな本殿に挨拶すると、右手に大きめの句碑が建っていた。“しばらくは花の上なる月夜哉”で、芭蕉45歳の時吉野で詠んだという。

 表参道から生け花展へ 再度六本木通りの交差点を渡り、表参道方向にある青学キャンパスへ。通りに裏門があり、入構。ペギー葉山の学生時代の歌碑を眺めたい。記念館前との情報だが、複数記念館があり探し損ねて表門を出て、銀座線表参道駅へ急いだ。
 日本橋高島屋で開かれた日本いけばな芸術展は、全国152流派の676名の作品展示とある。鑑賞客の列に従い眺めながら旧友の作品前へ。本展に相応しく、いつもの生け花というよりも芸術的な作品に見えた(写真下)。隣のレストランで飲食したが友人の一人に御馳走になってしまった。そのうちお返しします。(2023/10/26 K.K.1529)

◇日時 2023/10/02 ◇天候 晴 ◇資料 「我が町再発見 渋谷編」讀賣夕刊、 ◇交通費 610円 ◇歩行距離等 13,000歩 10㎞
通過時間等」 自宅12:35-半蔵門線神保町駅13:18-渋谷駅ハチ公像13:35=宮下公園13:45=御嶽神社14:00=尾崎豊歌碑14:15=金王神社14:35=青学キャンパス14:50=銀座線表参道駅15:10-日本橋高島屋15:30/17:20-東西線日本橋駅17:30-三田線大手町駅17:45-自宅18:20