三田線沿線を歩いて、湯島天神へ

 急に湯島天神参拝が決まった。北海道音更から上京する娘の子供の合格祈願に、同行することになった。地下鉄大手町駅待ち合わせ迄時間があり、折よく調査した三田線巣鴨駅や水道橋駅近くの芭蕉句碑を訪ねようと思う。その後千代田線で湯島駅へ、である。予定を娘にメールした。

 境内は菊祭り 三田線を巣鴨駅に降りる。地蔵通り入口の真性寺に芭蕉句碑があるという。地蔵通りはこれまでも歩いて、境内の六地蔵は知っていた。駅を地上へ出ると直ぐで、境内へ入った。丁度菊祭り最中で、鉢植え菊の花々が展示してある(写真上)。そして、左手に句碑があった(写真中)。案内があり、“白露も こぼれぬ萩の うねりかな”の句で、芭蕉が杉山杉風(さんぷう)別邸採茶庵に咲く萩を見て詠んだと知る。芭蕉の高弟で深川に在住し、庵提供等の芭蕉のスポンサーとの見方もある。六地蔵に挨拶し、境内を戻る。並ぶ菊の鉢を眺め、亡父も沢山作り並べて自慢していたのを思い出した。20年以上も前になる。

 句碑花見塚 三田線を水道橋駅に降りる。出口は後楽園とは反対側で、右手の坂を上がる。先に見える校舎の裏と山勘を働かせる。忠弥坂とあり、あの丸橋忠弥の槍の道場があった縁という。この前歩いた鈴ヶ森でも名前を見たばかり。校舎の裏へ回ると、昌清寺があり、門前左手に、句碑、花見塚があった(写真下)。“桜狩り きとくや 日々に五里六里”とあり、笈の小文で詠んだもの。当初の句碑は関東大震災で消滅し、昭和59年再建したという。カメラに収め、本堂前で頭を垂れ、uターン。

 大手町駅に着いたが、待ち合わせ時間には間がある。将門塚を眺めようと、地下道を皇居方向へ行き地上へ出ると、直ぐ傍で、塚の石塔前へ。周囲は整備されたビルの谷間の一画。以前の塚とは様変わりしていた。大手町交差点の角読売新聞社前で、箱根駅伝記念碑を眺める。100に近い優勝校が刻んであるが、母校の6連覇に目が向いてしまった。来年正月に期待しよう。

 湯島天神へ 大手町駅で娘に会い、千代田線を湯島駅に降り、天神様へと参道石段を上がる。この時期参拝者は少なく、参拝し合格祈願のお札を貰う。娘夫婦は、上二人の子供も当社に祈願し成就して、三人目の分。私は、長男の子供三男の分をお願いした。本日、結婚式があるようで、和装の花嫁、花婿一行が神殿へ入る姿を見た。この時期珍しいのではなかろうか。
 境内から裏参道へ出てバス停を探すがなく、湯島切通し坂上迄歩いてバスに乗り、三田線春日駅から我が家へとした。(2021/12/02 K.K. 1421/1500)

◇日時 2021/11/06 ◇天候 曇り ◇交通費 320円 ◇資料 昭文社「東京都市図23西巣鴨、35本郷」2004.4版 ◇歩行距離等 8,000歩 6㎞ 「通過時間等」自宅11:20-三田線巣鴨駅11:50=真性寺11:55=三田線巣鴨駅12:05-同水道橋駅12:10=昌清寺12:15=三田線水道橋駅12:30-同大手町駅12:35=将門塚12:40=読売新聞社12:50=千代田線大手町駅13:10-同湯島駅13:20=湯島駅天神13:40-三田線春日駅14:00・・・自宅15:00