伊豆七島、天城山、富士を眺めた大室山お鉢巡り

 前方に広がる海は相模湾から大島が浮かぶ太平洋になり、先には伊豆七島の利島も霞んでいる。そして、坂を上がると天城連峰が正面に見えて万二郎岳が聳え、内側に目を移せば火口が大きな口を開いている。天候良し、展望良し、そして同行者良しである。

 大室山はリフトで 本日は、伊豆会合の帰途、大室山をハイキングしようと、バスを浅間神社バス停に降りた。寒さも風もなく、ハイク日和。目指す大室山が見え、お椀型山容の独峰で、樹林はなく一面茅で覆われている珍しい山。リフトもあり簡単に登れると、Aさんも同行してくれた。
 さくらの里の間の道を進むと、濃いピンクの花を付けた桜がポツンとポツンと見える。暖冬の所為だろうか。緩い坂を上がり、広い駐車場を過ぎてリフト乗り場。リフトは動き、客を運んでいる。歩くつもりで、登山道を尋ねたらないという。私のハイキング地図には登山道が示されコースタイム上り30分とあったのだが。
 お鉢巡りで展望を楽しむ リストは10分足らずで山頂駅に着いて、目の前の丸い火口を覗く。直径100m、周囲300mとある。4000年前の噴火跡だが、死火山だろう。火口底にも人が見える。私は若い頃一度登ったと思っていたが、初めての風景。麓を通っての勘違いだろう。お鉢巡りにスタート。当山は伊東に近く、背後は同市街と相模湾で、右回りに進むと左方に島が見え、大島(写真上)。右奥に利島も捉えられ、その周囲に2,3の島影がうっすらと見える。資料によれば、新島や三宅島らしい。

 お鉢巡りは山頂へ向け坂になり、天城連峰が正面に位置した。左端の高峰は万二郎岳。その右の高峰は万三郎岳かと思ったが違っていた。天城山は二度歩き、山歩きを始めた頃怪我した山(95.5.20)とAさんへ話した。下りの外国人達に交差して、山頂(580m)へ至る。振り向いても、肝心の富士は雲の中。富士が見えれば、言うことなしとAさんと一致したのだが。
 富士も顔を出す 下りの坂道になり五体の地蔵尊前を過ぎ、リフト山頂駅へ。私は歩き足りず、火口の中壁にある浅間神社を往復。孫達の成長と、受験生をお願いした。戻ると、Aさん、“富士山が見える”と教えてくれた。 急いで展望台へ上がると、雲の上に頭を出している(写真下)。カメラを出し望遠にしてシャッターを切った。リフトで山を降り、伊東駅行きバスに乗車。天候良し、展望良し、同行者良し、最後は富士も眺め、充たされた気分で帰途に就いた。(2020/02/14 K.K. 1312/1400)

◇日時 2020/2/2 ◇天候 曇り後晴 ◇交通費 2,230円 ◇資料 池観光開発(株)「大室山リフト」 ◇歩数等 9,000歩 6km 
「通過時間等」宿泊先9:10-浅間神社バス停9:35-大室山リフト駅9:50-同山頂駅10:00=大室山山頂10:18=同浅間神社10:30=同リフト山頂駅10:40=同バス停11:11-JR伊東駅12:15-同熱海駅12:49-三田線内幸町駅14:50-自宅15:35