都の西北に古大木を巡る

 私のハイキング先情報は、ラジオもその一つである。朝起床時からラジオは流し放しで、TBS中心。先日、パーソナリティ伊集院光とジェーン・スーが、放送終了後大塚駅から御徒町駅迄歩き、途中本郷弓町大クスにも寄ったと聴き、興味を惹いた。ネット検索し、大クスの詳細と場所を確かめ、序で大塚天祖神社の銀杏の大木も知った。最近付いている芭蕉史跡巡りとして関口芭蕉庵を加え、都電荒川線利用を思い付いた。 

 大塚天祖神社の夫婦イチョウ 都電荒川線新庚申塚駅は、三田線西巣鴨駅から少し距離がある。都電は、私の上京時は都心を縦横無尽に走っていたが廃止され、唯一残ったのが当線で、道路ではなく自前の線路を走る。JR大塚駅前に下車し、駅前案内板で天祖神社の位置を確かめ、都電沿いに歩き駅前商店街の一画に見付かった。都心ではまずまずの境内、社殿で、先に参拝し、銀杏の古木を見上げる(写真上)。二本あり雌雄の夫婦イチョウ。一本は、中心の幹が途中からなく、空襲で燃えたとある。それでも半世紀以上頑張り樹齢600年で、回りに太い枝を広げている。カメラに収め境内を後にした。

 関口水神社の銀杏都電沿いに次の向原駅を探す。都内豊島区も山手線内の初めて歩く地で、未知の都心風景。また都電に乗り、終点早稲田駅へ向かう。鬼子母神前から学習院下を通り目白通りへ出て早稲田駅に着き、関口芭蕉庵を目指す。庵は神田川側だが、その前に次の本郷真砂坂へのバス時刻を見たい。バス停が見付かり時間を確かめ、小路から橋を渡ると関口芭蕉庵前。これまでも2,3度訪ねているが立ち寄り程度で、この度はじっくり見学したい。入口へ回ると本日閉所の張り紙。事前に調べ本日は開所の筈だが、残念。また出直す外はない。

 庵横の胸突坂を上がり、写真一枚パチリ。そして、隣の水神社へ立ち寄り簡単に詣でる。私は、門前の二本の銀杏大木が目当て(写真中)。また見上げ、今回の古大木巡りへ加え、こちらもカメラに収めた。目白通りへ戻り、バスを待つ。事前調査では、また三田線へ戻るか、丸の内線利用かと考えていたが、都バス路線を調べると直通バスがあった。 

本郷弓町大クス バスは、江戸川橋から伝通院を過ぎ春日へ出て、真砂坂を上がった。坂途中から右車窓越しに、大木が見えた。バスを降り横断歩道を渡ると、大木は正面で、樹齢600年の本郷弓町大クスはビル前に聳えていた(写真下)。近づき見上げアングルを探し、数度シャッターを切ったが逆光のようで、位置を変え改めてカメラを向けた。真砂坂下が三田線春日駅だが、隣の水道橋駅へ坂を下った。三日後、友人の生花展が湯島天神であり、大江戸線本郷三丁目駅から湯島へ。帰りに、大クスを見たくなり再訪し、春日駅迄歩いた。(2019/02/26 K.K. 1240/1300)                           

◇日時 2019/2/13 ◇天候 曇り ◇交通費 シルバーパス利用 ◇資料 昭文社「東京都市図・文庫版」2004年 ◇歩数等 11,000歩 8km 

「通過時間等」自宅9:45-都電新庚申塚駅10:20-同大塚駅前駅10:25=大塚天祖神社10:35=都電向原駅10:45-同早稲田駅11:00=関口水神社11:10=バス停関口一丁目11:25-同真砂坂上11:45=本郷弓町大クス11:50=三田線水道橋駅12:00-事務所12:20