西川口からキューポラのある街へ歩く

 今冬は予報に反し厳しい寒さが続き、山野歩きは向かない。社寺巡りへとネット検索したら、西川口の鎮守氷川神社がヒットし、初詣者数上位の神社のようだ。荒川を挟んで、我が板橋区の隣である。これまで、ハイキング以外でも縁の薄い川口だが、安近短の地で、厳冬期の散策には好都合の地である。私はキューポラのある街位しか知識がない。

 西川口駅から青木町公園 今回はバスで赤羽駅へ出て、京浜東北線に乗り西川口駅へ向かった。同駅は多分初めての乗降と思う。東口改札口を出たが商店街とも住宅街とも付かない小さな駅前。案内図はなく、手持ち地図コピーで、青木町公園を目指し東北方向へ歩く。閑かな住宅街の先にナイター用照明塔の頭が見え、塔を頼り行くと公園前通りへ出て、野球場のある公園であった。公園ベンチで、靴紐を調整。暫く履いていない山用靴が下駄箱に見付かり引き出したが、足に合わせ紐を緩めた。

 鎮守氷川神社へ参拝 次は、鎮守氷川神社で、隣が川口オートレース場のよう。また住宅街を進むが右折が遅れたようで、レース場の先へ出てしまった。大きなスタンドが目立つが、レース中ではなく、人影もない。
 右に社林が見え、回り込んで参道から参拝。広くはない境内だが、室町期創建の古社で、立派な有人の社務所や富士塚もある。平日なのに参詣者もチラホラ。元旦は賑わう社のようだ。私も頭を垂れ、裏へ回ると樹齢400年のケヤキのご神木があった(写真上)。

 芝川遊歩道を下る 参道を出て左折し大通りを十二所神社へと新青木橋を渡る。川は大宮の方から流れている芝川と知る。住所を見ると鳩ヶ谷へ入ったようで、そろそろかな思い始めると間もなく、通りを背にした社があった。こちらは村の鎮守様程度で、小さな境内、社。社殿前で手を合わせ、通りへ戻った。先程橋上から眺めた土手下の芝川遊歩道を歩くことにする。川口市内へと下り続け、隣の流れは、まずまずの透明度。川面には鴨達も遊ぶ。

 キューポラのある街 川口の中心へ近付くに従い、右岸土手上に小さな工場が見え始めた。鋳物工場だろう。昭和40年頃は、川口を通過する京浜東北線車内から炉の炎が見えたと思う。そして、映画”キューポラのある街”の舞台になり、小百合ちゃんや市川好朗が好演したことは知られ、私も観て印象深い。旧同僚に中学時代エキストラで、小百合と共演したという、当地に住む年下の方がいた。
 堤内遊歩道もお終いになり、川原を出て青木橋を渡り、市役所前から駅前大通りで左折すると川口駅であった。橋の欄干や商店街のアーチは鋳物細工で(写真下)、川口を演出していた。(2019/02/11 K.K. 1238/1300)

◇日時 2019/1/30 ◇天候 晴 ◇交通費 300円 ◇資料 昭文社「埼玉県道路地図 川口市・草加市南部」33頁 ◇歩数等 17,000歩 12km 

「通過時間等」自宅10:35-JR赤羽駅11:27-同西川口駅11:40=青木町公園11:55=鎮守氷川神社12:20=十二所神社12:55=新青木橋下遊歩道13:05=青木橋13:30=JR川口駅13:58-赤羽駅前バス停14:10-三田線志村坂上駅14:30-自宅14:45