今年も、長野家内の実家からいとこ会の案内があった。昨年、言わば家内の代理で出席し、歓迎された。今回も出ようと思い、いつもの通りハイキング先を探した。信濃追分から北国街道を歩こうとし調べたが、当日気温が低く一桁の予報。処が手前の群馬はいつもの秋の予報のよう。手許のガイド(旅行読売「滝湖畔渓谷を歩く」27頁)に横川駅から歩く麻苧(アサオ)の滝を見付けていて、長野へ入る前に滝往復しようと計画した。
横川駅から滝へ 現在、JR横川駅から軽井沢駅間は信越線が廃され、バス運行である。ハイキング時間を入れ1時間の余裕を持ち横川駅に着いた。観光案内所で情報を得ようとしたが、麻苧の滝のものはなく、口頭で、ガイド通り片道1時間を確かめた。周囲の山々は紅葉も終わりに近く、晩秋である。
駅裏から碓氷関所跡を眺め、国道18号へ出て、バイパストンネル前で左折し下ると、川原へ出て、吊り橋が架かる碓氷川。橋を渡って一瞬迷ったが、案内を見付け山中へと進むと、滝へ350mとの表示に出会いビックリ。未だ30分も歩いていない。本当かなと訝りながら、坂を上がると四阿があり、ザックからストックを出す。そして、下りとなり、身を屈め大岩の下を通る。これが安産岩と後に気付いた。山に取り付き急坂となり、ストックを使い上がると、直ぐ小屋の前へ出た。
近い麻苧の滝 また沢を渡る小さな吊り橋があり、ふと右に目をやると、大きな滝が落ちている。疑いながらもこれが目指す滝かなと略図や周囲を見回すが、否定する情報はない。橋の袂から荒れた踏み跡を滝下へと入る。
垂直な断崖に滝は流れ落ちている。高さ約50m程とみたがガイドでは40m。水量は少なく、渇水期だろう(写真上)。更に滝壺へと近づき、真下から見上げ、また水に手を入れてみたが、思った程冷たくはない。シャッターを数度切り、誰もいない山中の長居は無用と滝を離れた。荒れた薮道は山奥へ続いているが、麻苧の滝と確信し、戻る。小屋は滝籠り小屋とあった。
しなの鉄道乗車 予定時間の半分程で駅へ戻れると分かり、14時のバスまで時間を持てあましてしまう。国道沿いにあった食堂で昼食を取って、関所跡へ寄り、駅へ。駅前角に老舗峠の釜飯おぎのや店舗があり(写真下)、創業の地で史料館もあり覗いた。予定のバスで碓氷峠を上がり軽井沢駅からしなの鉄道に乗車。予報通り軽井沢は寒く、先程”ホカロン”を貼った。右の車窓は浅間山で、本日天候良く大きな黒い裾曳く山容が見渡せる。この時期なのに冠雪はない。田中駅に着くと、実家の弟夫妻が車で待っていてくれた。いとこ会で、浅間山風景を話すと、当地は今月二度雪が降り、浅間は火山で直ぐ消えてしまうと教えて貰い、なるほどであった。(2018/12/10 K.K. 1224/1300)
□日時 2018/11/22 □天候 曇り □交通費 2,790円 □歩行数等 11,000歩 8km □資料 旅行読売「滝湖畔渓谷を歩く 麻苧の滝」2000年27頁
「通過時間等」自宅7:50-JR板橋駅8:19-同赤羽駅8:42-同高崎駅10:23-同横川駅11:05=碓氷川吊り橋11:20=麻苧の滝11:35/11:45=碓氷川吊り橋12:00=食堂12:10/12:25=横川駅バス停14:15-しなの鉄道軽井沢駅15:08-同田中駅15:45-宿泊先16:10