最北の離島礼文、利尻島行きを計画した。花々が咲く島として有名だが、私はハイキングを優先し、8月にした。レブンアツモリソウやレブンソウは6、7月に咲くが、込みあいツアー料金も高い。安いコースを選択したら、初日は宗谷岬から稚内泊であった。また詰めの甘さが出てしまった。今回も、ハイク友Kさんと一緒。快く参加してくれた。
稚内公園の碑を巡る 羽田発航空機は千歳空港で稚内行きに乗り換え。これがなんとプロペラ機。未だあり航行していた。無事、稚内空港に着き、市内で昼食。寿司屋でカニ丼を戴く。バスは裏山の急坂を上がり稚内公園へ。晴天下、目の前に宗谷海峡が広がっている。樺太はと、ガイドに尋ねたら、宗谷岬からは見えるとのこと。六つの碑があると紹介され、氷雪の門碑から巡る。終戦時樺太で、ソ連軍侵攻直前まで電話交換業務を遂行し自殺した交換女達の慰霊碑。この話は知っていて、改めて手を合わせた。私には、札幌のカニ料理店名が先で、娘が渡道初期の頃2人で入ったことがあった。樺太犬タロー、ジローの石碑もあり参拝(写真上)。南極行き前、当地で訓練したという。二頭の生存は奇跡で、嬉しい大ニュースであった。確か、東京タワーの下にも碑があったと思う。
宗谷丘陵、宗谷岬 バスは、市内から空港傍を通り、宗谷丘陵を走る。北海道らしい広い丘が続き、黒い牛が草をはんでいる(写真下)。肉牛で、十勝の娘達の牧場とは違うようだ。狐もいるとガイドさん。私には見えない。悪い目がここでは老眼よりは、近眼が出てしまったのか。それでも、最後に一尾の狐、キタキツネは確認できた。
丘を下ると宗谷岬の地で、白い三角状の最北の地の碑は二度目(95.9.16)。他グループの記念撮影を待ち、携帯にも収める。期待した樺太の島影は確認できない。前回は見えたと思う。近くの売店の冷凍倉庫に入りオットセイやアザラシを観るが、剥製か。水槽に泳ぐクリオネを観た筈だが、前回と同じ場所なのに水槽はない。零下10C°位で寒く、出てしまった。岬を後にし、バスで、間宮林蔵の渡樺太地点を通過。ここでも島は見えなかった。
稚内は漁業の基地 市内へ戻り、旧瀬戸邸を見学。稚内の大網元で、昭和20年代から北洋漁業を仕切り成功した者の邸宅で、登録有形文化財。表は、古い旅館程度の建物だが、中は凝り、秋田杉を使い、秋田から呼んだ棟梁造り、政治家や知事の外、吉葉山や大鵬も逗留したとある。にしん漁衰退後は底引き網漁を主とし、その際引き上げられた大きな珊瑚が幾つもあり目を惹いた。お宝鑑定が楽しみと、案内者は笑った。近くがJR稚内駅。最近建て替えられた近代的な駅舎。近づき覗くと、線路とホームは私が見た20年前の儘のよう。北の果ての駅の面影を見た思い。夕食は北海の海鮮品と北の麦酒で、kさんと乾杯。稚内の夜は盛り上がり、駅前コンビニセイコーマートで買い出しをし、ホテルで二次会を続けた。 (2017/09/05 K.K. 1131/1200)
◇日時 2017/8/20 ◇天候 晴 ◇資料 宗谷バス(株)「宗谷の旅」 ◇歩行距離 6km 8,000歩
「通過時間等」自宅5:30-都営銀座線三田駅6:23-羽田空港8:00-千歳空港10:20-稚内空港11:30-稚内市(昼食)11:50/12:40-稚内公園12:50/13:10-宗谷岬14:05/14:35-旧瀬戸邸15:15/16:00-稚内市(夕食)17:30/19:30-宿泊先20:00