10年振りに蔵王お釜を覗き宮城蔵王へ

 山形行き3日目、前夜は蔵王温泉に泊まった。温泉は、木造湯船で白濁の硫黄泉は2日間の疲れを癒やしてくれた。本日は、エコーラインで蔵王山頂下へ上がり少し歩いて宮城県側へ下るというルートを、Sさんにお願いしている。久し振りの蔵王温泉で、早起きし高湯温泉街や周辺散策もあったが、脚が重く、朝食後ホテル前から車に乗り込んだ。

 蔵王山頂付近へ 山裾の蔵王ラインからエコーラインを上がり、坊平高原を過ぎ、刈田岳下へと走った。10年振りとなる(11.8.8)。月曜日早朝、車は殆ど走っていない。現在は上がっているが、夜中は雨であったようで、道路は濡れている。
 刈田岳下駐車場に着いたが、誰もおらず我々だけで、売店も開店前のよう。私の当初の予定では、刈田岳から大黒天か駒草平へ約1時間程宮城蔵王を下ろうと考えていたが、足下が緩い上に、1人では心細く怖じ気付いてしまい、Sさんに中止を伝えた。
 お釜、刈田岳、茂吉歌碑 蔵王のお釜を眺めようと坂道を上がる。馬の背を越しお釜を覗く。火口湖は静かに水を湛えている。一時右側に崖崩れ跡があったが、見えない。お釜は小学5年の林間学校の時登山し眺めたのが最初で、その時馬の背の地名も知った。それ以来、5,6度は眺めているだろう。カメラに収めようと覗くと、熊野岳山頂は雲に覆われている(写真上)。蔵王最高峰で、山頂には山麓上ノ山出身茂吉の“陸奥をふたわけざまに・・・”歌碑が建つ。私の記録読者天童のS先生は、アララギ派茂吉系の歌人で、地元短歌会でご活躍されている。90歳を超えるご高齢だが旺盛で、私の駄文にも毎号ご感想の外、冒頭には詠まれた短歌を載せて下さる。最新では、“枕辺に 蛙の声を聞かず過ぎ 休耕田に夏草繁る”とあった。感謝とご健康を願うだけである。私が未だ歩き駄文を書き続けているのは、先生の励ましにも負うている。

 宮城蔵王側へ 刈田岳山頂付近を歩き駐車場へ戻り、宮城県側へ下る。私は初めてのコースで楽しみである。大黒天、駒草平を過ぎ高原状の地から深い森林地帯へ入り、峨峨温泉口、青根温泉口を通過する。名前をだけ知る山ノ湯で、もっと高地にあると思っていたが、蔵王山麓も中腹下のよう。遠刈田温泉は山を出た平地で、隣の白石インタから東北自動車道へ入り、昼過ぎには高島平であった。
 Sさん、この度は特に大変お世話様でした。お陰様で、久し振りの山形で、念願の奥の細道を新庄、清川と辿り、鳥海山を眺め、宮城蔵王側を初めて知り、また神町では同級生豊農園に寄り旬の佐藤錦(写真下)を直に食べ、脱巣ごもりには最適で、リフレッシュされました。(2020/07/23 K.K. 1336/1400)

◇日時 2020/6/22 ◇天候 曇り ◇資料 昭文社「山と高原地図37蔵王」1994年版◇歩数等 5,000歩 4km 「通過時間等」 蔵王ホテル7:40-刈田岳下駐車場8:20=刈田岳8:30=同下駐車場8:40-東北自動車道白石インタ9:30-高島平・自宅13:15