野岩線、会津鉄道で塔のへつりを往復する

 野岩線から会津鉄道への乗り鉄を目論んでいた。処が栃木の奥から福島の会津へは遠く、日帰りは簡単ではない。この度の鬼怒川温泉泊の機会に実行へ至った。それでも、会津鉄道の乗り切りは諦め、終点西会津駅大分手前の塔のへつり駅往復とした。

 野岩線乗車 朝9時30分過ぎ鬼怒川温泉駅を出発。喜多方行きで、一本で西会津駅やその手前の塔のへつり駅へは行ける。川治温泉駅、湯西川温泉駅と山間の地を走る。トンネルも多い。この先も栃木県内で、会津高原尾瀬口駅で福島県と知った。野岩線の下野である。野岩線は1986年開業で30.7 km 9駅とある。これまで、尾瀬(99.5.30)や会津駒ケ岳(99.8.2)行きでは、この間を数度乗ったことがある。左手奥の平らな高峰は会津駒ケ岳、右手の白峰は那須岳だろうか。

 会津鉄道の中心田島駅 旧岩代国(現中通り、会津)へ入り、中心の会津田島駅迄は少し距離があった。同駅は、1987年迄は国鉄会津線の駅。当地は左右の山々は引いて平地が広がり、田島市内を過ぎ、田畑の中となる。会津下郷駅付近通過の際、車窓の風景は見覚えがあり、車で只見へ訪ねた際通った道で、この辺りで左折し奥只見へ向かった(22.10.12)と思う。また山間を走り、塔のへつり駅に着いた(写真上)。

 塔のへつり見物 鬼怒川温泉駅から約1時間30分で、山裾の林の中の小さな駅は待合室のみ。帰りの時刻をチェックし大川渓谷へ。私は、塔のへつりは二度目と思っていたが初めての地。旅番組の印象が強かったのかもしれない。少し歩いて、お土産店前から坂を下ると渓谷で、塔のへつりであった。対岸は連続する断崖で、高い崖が塔のように連なっている(写真中)。へつりとは川に迫った断崖という当地の方言とある。渓谷は深い淵をなしゆっくりと動いている(写真下)。カメラに収めた。渓谷に架かる観光用橋を渡る。下流には高い山が覗け、会津の高山であろうか。崖の途中に虚空地蔵があるが、狭く急な石段は自信がなく、橋を渡り返した。大川は阿賀川上流で、越後へ入ると阿賀野川とある。土産店を覗き目指した地酒を探したがなく、花春を求めた。

 往きの路線を戻る 駅へ戻り、会津田島行きを待つ。会津西街道大内宿へ歩いた時乗降したのは、会津寄りで次の湯野上温泉駅であった(07.12.1)。田島駅、会津高原尾瀬口駅で乗り換えた。車中、山歩きの際ではないが、2000年頃所用で会津若松からの帰途にこの線でJR栗橋駅迄乗ったことを思い出した。同僚と一緒であった。今回も栗橋駅で宇都宮線に乗り、18時前に帰宅できた。長い乗り鉄であった。(2024/4/24 K.K.1554)

◇日時 2024/4/7 ◇天候 晴 ◇資料 塔のへつり観光協会「塔のへつり」 ◇交通費 6,450円 ◇歩行距離等 8000歩 6㎞                                          「通過時間等」 宿泊先8:45-東武鬼怒川温泉駅9:37-会津鉄道塔のへつり駅11:15=塔のへつり11:20-塔のへつり駅12:11-JR栗橋駅16:26-同浮間舟渡駅17:10-自宅17:50