今年5月芝公園を歩いて、御成門は公園内ホテルの庭外れにあると知った。私は、増上寺の立派な山門を御成門と誤解していた。確かめようと思う。あの時、芝公園から麻布十番へ足を延ばそうと予定していたが、疲れてしまい途中で引き上げてしまった。今回は、麻布十番から御成門を予定した。
麻布十番を巡る スタートを大江戸線麻布十番駅にし、我が家からの最短ルートを思い巡らした。結論は新宿線神保町駅から新宿駅へ出て、大江戸線乗換がベターだろうとその通りにし、約1時間で麻布十番駅に着き、長いエスカレータを乗り継ぎ地上へ出た。商店街にある野口雨情作“赤い靴”像を目指した。以前歌碑を探した時に存在を知った。
小さな公園に、赤い靴の少女像は立っていた(写真上)。岩崎キミちゃんで、米人宣教師の養女になったが病気になり当地の孤児院で9歳の時亡くなったとある。異人さんと渡米はしなかったのだ。その所為か像は元気なさそうな表情に見える。今はマスク姿。赤い靴像は横浜山下公園にもあった。
古刹善福寺、更科蕎麦の老舗 先へ進んで善福寺へ。一度訪ね大銀杏の大樹がある。再会し、樹齢700年の銀杏の木は元気で(写真中)、カメラを向けた。当寺には、江戸末期アメリカ公使館が置かれ、ハリスの記念碑があった。
戻る途中、麻布十番には更科蕎麦のルーツ布屋太兵衛店が在る筈と思い出し、回り道すると偶然店前へ至り、大きな古い店舗が現存していた。同じく麻布永坂更科本店も近くにあるのだろうか。駅前の十番稲荷神社に石段下から軽く頭を垂れて、地下駅へ下った。
増上寺三門、鐘楼 大江戸線を大門駅に降り増上寺へ。大門地区は繁華街で飲食店が並び、駅出口の十字路で方向を確かめ、増上寺の大門を見てから歩き出す。増上寺の大きな山門は、三解脱門とか三門と呼ばれていると知る。境内も直ぐの鐘楼をカメラに写す。前回、“鳴る鐘は芝か上野か浅草か”と江戸川柳に詠まれた歴史ある鐘と分かり、写真が欲しくなって立ち寄った。江戸初期鋳造の梵鐘とある
御成門へ 隣のホテル敷地内へ入り、御成門を探す。右端の道路際と思うが広くて見えない。処がホテル側からは門の裏で、道路へ大回りして正面へ出た。思ったよりシンプルな大きめの普通の門(写真下)。菩提寺参拝時、将軍様のみが通る門で、江戸城側の北に設けられていたという。カメラに収めて駅を探すと三田線御成門駅は近かった。(2021/11/02 K.K. 1417/1500)
◇日時 2021/10/12 ◇天候 曇り ◇交通費 シルバーパス ◇資料 昭文社「東京都市図50麻布、51浜松町」2004.4版 ◇歩行距離等 10,000歩 7㎞ 「通過時間等」自宅8:25-新宿線神保町駅9:00-大江戸線新宿駅9:15-同麻布十番駅9:45=赤い靴像9:50=善福寺10:00=布屋太兵衛店前10:05=大江戸線麻布十番駅10:15-同大門駅10:20=増上寺10:45=御成門10:55=三田線御成門駅11:00-自宅12:15 |