練馬に光が丘公園から古刹を巡る

 購読紙に練馬光が丘公園銀杏並木の記事(11.8讀賣)を見た。黄金色に染まるとあり、見頃のようだ。過去二度誘われ訪ねたが、散っていた。少し時間が空いたからであったろう。この度は空かさず出掛ける。練馬にも、芭蕉句碑を見付け合わせて巡れば丁度良いだろう。句碑巡りは大江戸線から西武池袋線利用になる。

 三度目の秋の光が丘公園  我が家から光が丘公園は近い。バスで東武成増駅へ出て徒歩10分程。今回はこの最短ルートで、川越街道を渡り住宅街を行き、左手先が公園北口であった。園内は樹林に覆われ、紅葉中。欅や楓のようだ。
 期待して銀杏並木下を歩くが、一部は散り始めているようだ(写真上)。カメラに収めながら、並木路を出て振り返り、またシャッターを切った。園内に点在する紅葉を眺めながら、南口を出て大江戸線光が丘駅へ向かう。

 古刹は東の高野山 大江戸線の西の終点で、初めて乗降する駅。練馬駅へ出て西武池袋線に乗り換え高野台駅が、芭蕉句碑のある長命寺の最寄り駅。駅前案内図で確かめ、笹目通りへ歩き少し通り沿いに進むと左手奥が目指す寺院であった。
 広い境内で、先ずは本堂前で手を合わせ、寺の人らしい作業中の方に句碑を尋ねたが要領を得ない。メモを確かめ本堂前左に見付け、“父母のしきりにこひし雉子の聲”とある碑だが、芭蕉の文字は読める(写真中)。高野山で詠み笈の小文の句という。当古刹は東の高野山と言われ高野山繋がりだろうか。高野は当地の地名や駅名にもなっていると知る。山門から境内を出て、若しかして業界大先輩の縁で来院したかもしれないと思った。10年以上も昔のことである。

 中村橋駅から南蔵院 西武池袋線を中村橋駅で降り、初めての地に南蔵院を探すが遠い上に、目印の小学校も見付からずうろうろしたが、最後は宅配便の方に教えて貰う。こちらも古刹で、高い樹々が見える塀内で、大回りして参道から境内、本堂であった。簡単に手を合わせ、メモの通り句碑は薬師堂前にあった(写真下)。“魚鳥の心は知らずとしの暮”(…とし忘れ”とする文献もある)とある筈だが、もう読み難い。カメラを向け、寺を出る。前の通りは南蔵院通りとある。近くのコンビニで休憩しながら軽い昼食。
 予定では次は江古田の蓮華寺だが脚に疲れが出て諦め、練馬駅へ歩く。正面に西武池袋線の高架が見え始めたが距離がある。最近練馬を訪ね歩いているが、練馬区は広い上に練馬駅付近は複雑で、駅へは中々辿り着けない。今回もその思いも深めて、西武練馬駅から地下の大江戸線練馬駅へと下った。車中スマホ歩数計を見ると10kmを超していた。(2021/12/08 K.K. 1422/1500)

◇日時 2021/11/12 ◇天候 曇り ◇交通費 300円 ◇資料 昭文社「東京都市図20石神井、21練馬」2004.4版 ◇歩行距離等 17,000歩 12㎞ 
「通過時間等」自宅8:20-東武成増駅9:00=光が丘公園北口9:15/9:30=大江戸線光が丘駅9:42-西武高野台駅10:05=長命寺10:15=西武高野台駅10:31-同中村橋駅10:40=南蔵院11:05=大江戸線練馬駅12:00-三田線神保町駅12:45-自宅13:10