常磐線を利用し、日立大甕(オオミカ)から風神山(242m)へ出掛けた。首都圏を広く歩いているが、その中でも茨城県は少ない。手許の資料から太平洋を眺める山として、茨城県にある風陣山を見付け、ハイキング先候補として久しかった。この度ようやく実行に移した。
常磐線大甕駅へ 上野駅から乗った特急が水戸から勝田を過ぎると、左手に山が見え始めたが、意外に低くなだらかなである。大甕駅に降りスタート。常磐線陸橋を渡ると、橋上から山中に白い大きな建物が見え、日立の研究所。当地は日立市の手前だが企業城下町と呼ばれる地域内。
大甕神社へ立ち寄り、ご挨拶と安全をお願いする。複雑に道路が交差しているが、山への案内標識は見当たらない。その度資料を確かめながら進むも、研究所手前で直進したが違うようで戻り、研究所守衛室で教えて貰う。入口の自動販売機で水を求めた。広い研究所敷地を出て風神橋を過ぎるとコースに乗り、林の中の直線の道。ここにも標識はない。ゴミ投棄禁止の看板が矢鱈に多い。
ようやく風神山へ 少々訝りながらも直線的に上がり続ける。緩やかな坂道で歩きやすいが、似たような林の中の林道が続き、時折車も通る道。そして、二俣地点に至り、初めて風神山自然公園の案内に出会い、ほっとして右折すると直ぐ、風神山風の広場。太平洋に面し数人のハイカーが休憩している。私も、風を感じながら、海を一望し、シャッターを切った。奥へ入ると、神の広場と山の広場。神の広場が最高地点(242m)で三角点があり、風神、雷神の碑があった。山の広場は、全く展望のない林に囲まれた地で、ベンチがあるだけ。スダジイやアカガシ、タブの常緑樹が中心のようだ。広場を覗いてUターンし、再び風の広場で大海を眺めながら大休憩。方位盤があり、何故か知床半島まで記載されていて、笑ってしまった。
下山を大甕神社に報告 下山は、往路を下り、また研究所の間を抜け、大甕神社へ下山を報告し、反対側へ出て大通りを歩き、駅へ戻った。風神橋傍で咲き誇る黄花をカメラに収め、帰宅後先日贈呈された図鑑で調べると紅輪花と分かった。商店街でも電気店は日立のお膝元を示していた。予想よりは簡単な低山で、私にはピッタリだが、やや物足りない感じも残った。駅で、四季の花で有名な国営ひたち海浜公園の資料を得ようとしたがなかった。(2014/9/14 32/100)
追伸 風神山は茨城の奥で低山だが、太平洋を眺めた山として思い出の山となった。天候にも恵まれた。海を一望した山は少ない。最寄り駅が常磐線大甕駅で、読めなかった。オオミカエキと知った。コースの途中の山麓に日立の研究所があり、同社発祥の地のシンボルであろう。その後は、常磐線で日立付近を通過する際、車窓から眺めるだけとなってしまった。