私が登った百の名山&低山=関東編=「奥多摩高水三山に登る」

 12月に入り、今年もハイク友との忘年山歩きの時期になり、メールを交換し奥多摩高水三山に決まった。アクセスも良く手頃な山だが、以前に難渋したことを思い出した(99.10.17)。大分前だが二度歩き、御嶽駅への最後の下りで急降下が続く。下りが苦手な上、最近平地歩きのみで心配だが、ゆっくりと時間を掛ければ何とかなるだろうと出掛けた。

 20年振りの高水山 JR立川駅にKさんと待ち合わせ、青梅線軍畑駅に降りた。山間の駅には客も無く、我々だけスタート。広い舗道へ出て山へ向け緩い坂道を歩き、平瀬集落で左折し、二つの寺前を過ぎると登山口であった。前回は20年前(99.10.17)で、先程来記憶にない風景ばかり。
 堰堤脇の急な石段を過ぎ、いよいよ山道へ入る。沢沿いの小径から山腹のススキ原の道になり、急登で、足が時々止まり、Kさんとは少し開く。いつものことで、彼は振り返り、待ってくれる。肩へと上がり小憩。
 杉林の中を行く。薄暗い林の中はうっすらと記憶にある。そろそろ頂上が近いと思い始めたが、道標は7から8合目だ。坂道から緩やかな道になり、常福院下へ着いた。山頂下の無住職の寺。参拝し、裏へ回り最後の急坂をこなし高水山(759m)であった。コースタイム90分の処120分、こんなもんだろう。山頂手前で、奥多摩の山々が見え、高い二山は大岳山と御前山と見当を付けた。

 巻道へ 次の岩茸石山へ向け、山頂を下り鞍部へ出る。葉を落とした雑木林の中で、初冬である。山下へ着き、私は最後の下りに備え巻道を採り、若く元気なKさんへ登頂を促したが、彼も私と同じ巻道へ。登山口来、ハイカーには出会わなかったが、なんと上りの外人女性に擦れ違う。既に午後になり、しかも単身で、ビックリ。
 惣岳山へ歩き続けるが、道が荒れているようだ。また山頂下になり、私は巻道だが、Kさんはここでは山頂へ。山頂下を巻いて反対側の真名井天神社へ出て、清水を覗いたが枯れていた。丁度、高齢者グループ一行に次いで、Kさんも山を下りて来て、また一緒に下る。

 何とか下山 いよいよ、最後の下りのコース。休憩中の先行グループを一度は追い抜いたが、直ぐ彼らが先に下り、見えなくなってしまった。木々の間に集落は見えず、交通騒音も聞こえず山は深い。沢井駅への分岐を過ぎると問題の下りであった。急な下りが連続する上に、小刻みに曲がりくね、岩や木の根が露出し、歩き難いこと甚だしい。ストックに縋り、一歩一歩下り、Kさんを追わない。長いと思ったが20分程で下山口へ着き、前にKさんが見えた。
 久しぶりの山歩きだったが、二度も巻道しなんとか歩き切り、Kさんに迷惑を掛けないでホッとした。これ以上の山は難しいだろう。帰途に武蔵浦和駅で、軽く反省会をした。Kさん有り難うございました。(2018/12/19 71 /100)

追記 確か高水三山は三度目と思う。高水山へはそうではなかったが、下山路の最後は大変であった。棒ノ嶺からの下山コースと同じ道で、経験していたが難渋した。最初は20代の頃、仲間とのハイキングで、上りと同じコースを下ったと思う。御岳山に次ぐ人気の山であった。