私が登った百の名山&低山=関東編=「タマに起こされて出発し、大岳山頂で芋煮会を楽しむ」

 午前5時頃愛猫タマに起こされ、昨夜まで準備した芋煮の鍋を背負って出発。雨は降っていない。今回はSさんの案内で、奥多摩の御岳山から三百名山に属す大岳山。新宿駅を経由して同立川駅に着いたのが7時45分頃で、全員集合済みであったが、タッチの差で7時47発奥多摩行が出発。予定通り8時18分発の電車に乗る。途中、軍畑駅で降りるハイカーが目立つ。今夏高水三山に登った皇太子夫妻の影響か。御獄駅で降りて、バス、ケーブルカーを乗り継いで御岳平へ。

 御岳山から大岳山へ 上駅・御岳平で水を汲み、靴の紐を締めて出発。御獄神社前を左に入って、山道を進む。岩石園までは広い平らな道。紅葉はまだまだの感じ。途中、峠を越え、二カ所程簡単な鎖場を通過して、大岳山荘前に着く。
 小憩後山頂目指して出発。昨年テレビで見た「日本山岳耐久レース」のコース作りの人に出会う。既にレースは開始されているという。最後に、急な岩場を登って頂上(1,266m)。予定どおりの時間に到着。頂上は狭く、また、曇りで展望が利かない。Sさんの話では、天気の良い日は富士山も見えるという。他のハイカーに混じって昼食。早速、山形名物「芋煮」を温めて皆で食べる。まずまずの評判。

 手強い下山コース 雲行きが怪しくなったので、13時前に奥多摩駅に向けて下山開始。すぐ、急な岩場の連続。慎重に下る。SKさんに、前の時(大山か94.5.21)よりこわごわと下っていると指摘される。今夏、谷川岳の巌剛新道(94.7.24)、穂高の重太郎新道(94.8.7)を下ってから足がよたよたとなり、また恐怖感が先に立って、へっぴり腰で下っているのが自分でも分かる。その後は、緩やかな尾根道が続き、少し上って鋸山に到着して休憩。鋸山から奥多摩駅までは2時間弱のコースだが、まだまだの道程の様子。懸命に進むも、切り倒された大木が道を塞ぎ、階段が設けられた岩場があり、随所に難所がある。しかも、岩や土止めの木が濡れていて滑り易い。一度尻餅を付いたが大丈夫。途中、林の切れたところで奥多摩の山々が見えた。天気が良くなったようだ。それでも林の中は暗い。

 無事下山 このような中で、初参加のNさんが上り下りも順調に進む。子供の頃から故郷で鍛えた足腰を、更に現在も卓球で鍛えているのであろう。結局、予定より30分以上時間を要して、奥多摩駅到着。ちょうど雨がぱらついて来た。ラッキーと言える。
 電車の中で、無事下山を祝して缶麦酒で乾杯。野球を聴きながら帰途に就く。それぞれ途中で下車し、新宿駅、巣鴨駅を経由して、7時30分に無事帰宅。お疲れ様でした。(94/10/8 63/100)

追記 山歩き初心者の私の初期の山歩きで、奥多摩御岳山から奥の大岳山で、同行メンバーも当時の同僚達である。山男で先輩のHさんが事実上のリーダーであった。私は、経験は少ないが若さに任せて歩き回った時代である。大岳山は、日本百低山(同書182頁)、日本百低名山を歩く(同書122頁)各登載の山である。当日10.8決戦として、巨人対中日の最終戦があり、帰りの電車の中でラジオ放送を聴いて、応援したががっかりしたのを覚えている。30年前ことであった。