私が登った百の名山&低山=甲信越編=「30年ぶりに槍ヶ岳や雷鳥に再会した奥穂登山」

 松本から上高地 第一日は、松本駅のホームのベンチで仮眠。列車等の騒音で眠れない。
 第二日は、松本電鉄、バスを乗り継いで上高地に入る。登山者、観光客でごった返している。梓川河童橋付近で朝食後、コーヒーを戴いて出発。天気は上々。メンバーの一人は9度目の奥穂登山で初めての天気と、しきりに強調。左手に明神岳が見事に見える。平らな広い道を明神、徳沢、横尾と進む。列をなした登山者等も進むに連れて、次第に少なくなる。横尾で昼食。

 横尾から涸沢へ 横尾大橋を渡って涸沢に向かう。左手に屏風岩の見える緩やかな上りの道を進む。本谷橋から本格的な上りになる。途中、休憩をとりつつ、回りの山々を眺め、高山植物に見とれながら進み、ようやく涸沢雪渓下の分岐点に到着。雪渓は意外と小さい。今夏の暑さの影響だろう。涸沢名物のテント村はカラフルで綺麗だが、数が少ないようだ。 高山植物に囲まれた道を上って涸沢小屋到着。前穂、奥穂、涸沢岳、北穂等からなる岩壁が涸沢を囲むようにそそり立っている。涸沢は正に絶景だが、高い岩壁が我々の行く手を阻んでいるようで、少々怖じけづく。涸沢小屋は満員。狭いのと人の息で暑くて、なかなか眠れない。

 奥穂高登頂 第三日、本日も良い天気。雲もなく紺碧の空だ。奥穂目指して涸沢小屋を出発。ザイテングラードも順調に上る。鎖場も一カ所のみ。涸沢岳や北穂が頭の上に見える感じで、登頂者の叫ぶ声が良く開こえる。その後まあまあのペースで穂高岳山荘到着。1リットル150円の水を補給し、紅茶を戴く。ここからは、前回登山の27,8年前に登ったコースと同じ。その中でも、山荘前の鎖場、はしごは微かな記憶。余程怖かったのだろう。途中、前にはジャンダルム、後ろには槍ガ岳が見事に見える。ジャンダルムは初めてで、垂直に切り立つ岩峰とでも言おうか、山ではない。登る人もいるというから驚きだ。振り返ると槍で、約30年振りの再会だ。奥穂の頂上に立つ。
 前穂に向けて出発。吊り尾根は尾根とは名ばかりで厳しくて長い。緊張の連続で最後は疲れた。昼食後、雷鳥親子に出会う。前回も出会い、殆ど同じ場所のような記憶だ。だいぶ遅れて、前穂下の紀美子平に着く。皆疲れて前穂は断念、前回同様だ。

 紀美子平から岳沢へ下る 重太郎新道を下る。予想どおり、厳しい急降下の連続で、初っ端なから鎖場、はしご。今回は膝は笑わない。我々は、まあまあのペースで下る。それでも、休憩を多めにとったため、岳沢ヒュッテ迄、約3時間を要した。これで、今回の登山も無事帰還と言ったところ。中高年の健闘を称えて握手。下った道筋は見上げるばかりで前穂へ直登するように見え、よく下りたとIさんと二人でまた感心。麦酒を飲み、タ食後入浴をして、就寝。今夜は我々だけの個室だ。

 無事下山 第四日は、朝食後下山開始。札幌から来られた老夫婦と一緒に下る。我々とほぼ一緒のコースの登山とのこと、なかなか元気だ。若い時から鍛えられたのだろう。途中、河原を走るかもしかを発見。風穴(温度計で計ったら9度という。)を通過し、上高地到着。梓川で穂高連峰をバックにして記念撮影。
 新島島、松本、新宿を通って帰京。新島島からはうだるような暑さ。途中、韮崎駅で落雷のため約40分停車し、遅れて新宿着。新宿で反省会をして解散。お疲れ様でした。(94/8/5.6.7.8 91/100)

追伸 私の北ア奥穂登山記録である。二回目であるが、素人が良く踏破出来たものと思う。若かったからでもあろう。それでも前穂は敬遠してしまった。その後は徳本峠から眺めるだけになってしまった(15.7.25)。もう一度穂高連峰を上高地河童橋から見上げたい